最後の登庁日を迎え、記者団の取材に応じる斎藤知事(27日午前、兵庫県庁で)=増田博一撮影

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 パワハラなどの疑惑を巡る内部告発問題で兵庫県議会から不信任決議を受け、出直し知事選への立候補を表明した斎藤元彦知事(46)が27日、最後の登庁日を迎えた。

 記者団に「3年間、全力で仕事をしてきた。県職員や色んな皆さんに感謝を申し上げたい」と述べた。

 不信任決議を受け、斎藤氏は、自ら辞職するか、29日までの議会解散か、30日の自動失職かの選択を迫られ、26日の記者会見で自動失職して出直し選挙に立候補する考えを示した。27日、記者団に「自分としては任期満了まで仕事をしたかった」と語った。

 県選挙管理委員会によると、知事選は斎藤氏の失職翌日から50日以内に実施され、選挙経費は約18億円が見込まれている。投開票日は11月10日か17日を軸に検討しており、今月30日に決める。

 斎藤氏は2021年の前回知事選で自民党と日本維新の会の推薦を受けたが、今回は政党の支援を受けず、無所属で立候補するとみられる。