大谷翔平 残り4試合で「55-55」3割・30本塁打・30盗塁の「トリプル3」達成に望みつなぐ

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大谷翔平 PHOTO:Getty Images

<2024年9月25日(日本時間26日)ロサンゼルス・ドジャース 対 サンディエゴ・パドレス @ドジャー・スタジアム>

【大谷翔平 怒涛記録ラッシュ「一生忘れられない日になった」試合後インタビューで胸中語る】

ドジャース・大谷翔平投手(30)が、本拠地で行われたパドレス戦に「1番・DH」でスタメン出場し、地区優勝に王手をかける決勝打を放った。

4回に一時は勝ち越しとなる右越えの適時二塁打を放つと、同点となった6回には中前へ決勝となる適時打を弾き返した。

大谷の2安打2打点の活躍で首位攻防3連戦を1勝1敗としたドジャースはマジックを2とし、明日の直接対決に勝つと地区優勝が決定する。

同点で迎えた6回の第4打席は2死一・二塁の好機。3番手左腕モレホーンの155キロシンカーを強振した打球は、痛烈なゴロで中前へ達する勝ち越し適時打となった。

大谷は中前に抜けるのを確認すると叫び始め、ベース上でまた雄たけびを上げた。望み続けた悲願の地区優勝を自らのバットで手繰り寄せた。

さらに続くベッツの4球目に今季56個目となる二盗を決めて、2001年にイチロー(当時マリナーズ)がマークした日本人最多記録に並んだ。

得点には結びつかなかったものの、残り4試合で「53本塁打、56盗塁」まで積み上げた。

「(イチローは)もちろん憧れの選手でもありますし、数が並んだからといってそれが変わることはもちろんないので、引き続きチームの勝ちのためにしっかり走るところは走っていきたいな、と思っています」と大谷は前向きなコメントを残した。

4回の第2打席でも大谷らしい当たりを見せた。同点としてなおも2死一・二塁の場面。

7月25日(日本時間26日)にノーヒットノーランを達成している先発右腕シースの144キロスライダーをフルスイングして、右翼フェンスを直撃する勝ち越しの適時二塁打。打球速度116.8マイル(約187.9キロ)の超高速弾だった。

前日は9回裏に2点差としてなおも無死一・二塁の好機で9番ロハスがまさかの三ゴロ三重殺でゲームセット。

1番大谷に打席は回らず、スタンドは深いため息に包まれた。ショックが残る敗戦だっただけに、大谷にとってはうれしい白星となった。

第1打席は四球で出塁して先制のホームを踏んだが、3回の第2打席はど真ん中のストレート見逃して三振に倒れ、この日は3打数2安打2打点、1得点、1盗塁。

また、打率を3割3厘に上げて、日本人初のトリプル3(3割、30本塁打、30盗塁)達成にも望みをつないだ。

この日の勝利で2位パドレスとの差を3ゲームとし、マジックは2。明日26日(日本時間27日)の直接対決に勝てば地区優勝が決まる。

「そのためにここまで頑張ってきたし、それがホームゲームで明日できれば特別ですね。最後の最後までそういう試合できることに感謝したい」と大谷は顔を引き締めた。ヒリヒリする9月は、いよいよクライマックスを迎える。


テレ東リアライブ 編集部