「ダービーの高揚感を利用して」全試合出場のJ1福岡・岩崎悠人が古巣から移籍後初ゴール決意
J1のアビスパ福岡とサガン鳥栖による「九州ダービー」が28日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムで行われる。13位の福岡はリーグ戦で10試合勝ちがなく、鳥栖も9戦未勝利でJ2降格圏内の最下位に低迷。ライバルからの勝利を浮上のきっかけにしたい両チームからは、例年以上に熱い決意と覚悟の言葉が出た。（末継智章）
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「きっかけが欲しい中、特別な思いで挑める試合。ダービーの高揚感を利用して躍動感あるプレーができれば」。約2年半在籍した鳥栖から今季福岡に加入した岩崎悠人（26）は、チームで今季唯一リーグ戦に全試合出場しながら無得点。古巣戦でのゴールへの渇望は人一倍強い。
豊富な運動量が持ち味のFWで、チームの先陣を切って前線からプレスを仕掛け、攻撃でもサイドからのドリブルでチャンスを演出。長谷部監督の信頼を高めてきた。
一方で前節の磐田戦ではチームにとって後半唯一のシュートを放つも決められず、スコアレスドロー。福岡は3戦連続無得点でJ1最少の28得点にとどまる。「試合後、サポーターから『シュートが少ない』というような言葉をかけられた。確かにそう。もっと仕掛けないと」と意識した。
スタンドの傾斜が急でピッチと距離が近い駅前不動産スタジアムでは「鳥栖に入る前から好き」と試合のたびに高揚する。2022年7月末のアウェー清水戦以来、リーグ戦で約2年2カ月ぶりのゴールへ舞台は整っている。
