8回、力投する古田島(撮影・持木克友)

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 「ロッテ2−4オリックス」(26日、ZOZOマリンスタジアム)

 自身で招いたピンチを、オリックス・古田島成龍投手が気迫で乗り越えた。目指していた50試合登板に到達した試合で、1回1安打無失点。防御率も0・79となり「ビギナーズラックしすぎて怖いですけど、こんなに投げられるとは思わなかった。まずは良かった」と安どした。

 2点リードの八回。2死から中村奨に左前打を打たれた後、続く代打・角中の打席で暴投。一走に一気に三塁まで進塁されたが、最後はシンカーでバットに空を切らせた。

 パ・リーグの新人で50試合以上登板&防御率0点台達成は過去にいない。記録達成に前進したことで、中嶋監督も「じゃあ、(次の登板は)やめましょか」と笑顔で冗談めかしたが、古田島は「それはもう(次も)ゼロで帰ってきますよ」とキッパリ。残り5試合。さらに記録を伸ばせば、現在9勝を挙げる西武・武内との新人王争いを制することも可能かもしれない。