英ハロッズ元オーナーに性加害疑惑 すでに死亡も捜査へ 被害者多数
英国の高級百貨店「ハロッズ」の元オーナー、モハメド・アルファイド氏(昨年8月、94歳で死去)が在職中、多数の従業員らに性暴力を加えた疑いが明らかになり、大きな騒ぎになっている。
ロンドン警視庁は26日、改めて捜査に乗り出す意向を示した。
ハロッズはロゴ入りのバッグなどで日本でも知名度が高く、ロンドン中心部にある店舗には多くの日本人観光客が訪れる。エジプト国籍の大富豪、アルファイド氏は1985年から2010年にオーナーを務めていた。息子のドディ氏が1997年、交際中のダイアナ元皇太子妃とともに事故で死亡したことでも知られる。
これまでも疑惑は報じられてきたが、今回大きな騒ぎになったきっかけは英公共放送BBCの調査報道。20人以上の女性が性暴力を受け、5人はレイプされたと証言したと、90分の番組で19日に伝えた。疑惑はハロッズ社内では「公然の秘密」だったという。