良質なポータブルゲーミングPCに出会いたい。

そんな気持ちで東京ゲームショウを練り歩いていると、目に飛び込んできたデバイスが。何やらやたらとオールドスクール。その名は、GPDの「GPD WIN Mini 2024」。

一周回って新鮮な電子辞書フォルム

昨今のポータブルゲーミングPCといえば、ASUSのROG Ally Xや、MSIのClaw A1Mなどの、左右のコントローラーで大きなディスプレイを挟んだデザイン(まさにSwitchのあれ!)を思い描くかたも多いかもしれません。

しかし、GPD WIN Mini 2024は、ハードウェアキーボードをストイックに維持しているストロングスタイル。AMD Ryzen™ 7 8840Uを積んだ、クラムシェルタイプのUMPCです。

スペックとしては、輝度500nitで、120Hzの高リフレッシュレート。メモリ32 GBの、2TB SSD搭載です。

まず、とにかく軽い。7インチの約520gで、折りたたんでポケットに入るようなサイズです。

意外に手馴染みが良い

第一印象、ニンテンドーDSとも違う、溢れ出る電子辞書感。外で遊んでいたら、この人電子辞書で何してるんだろうと思われるんじゃないかという。

見た目の印象で、遊びやすいの?と思われるかもしれませんが、実際に手に取ってゲームをプレイしてみると、意外にも手へのフィット感があり驚きました。

というのも、ジョイスティックの位置が絶妙。

本体サイズは約168x109x26mmで、絶妙に手のひらに収まり、親指でしっかりと操作できるのです。ジョイスティックはホール効果を採用しデッドゾーンを軽減。跳ね返りはかなり軽めの印象で、折りたためるように、くぼみに沈み込んだような形です。

タッチパッドも搭載し、PCとしての利便性も担保しています。キーボードも軽度のタイピングならこなせそうなので、手元にゲーミングデバイスを常備しながら、仕事などの用途にも応用できるといいな、というユーザーにおすすめかもしれません。

何より、折りたたむとバッグにスッと入ってしまうほどの大きさが魅力かと。Lenovo Legion Goといったとにかくゲームに没入したい人とは想定対象が異なるとは思いますが、これにはこれの、良さが光っておりました。