初代タイガーマスク(左端、右は新間寿会長)

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◆SSPW「ストロングスタイルプロレスVol.30」(26日、後楽園ホール)

 初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」(SSPW)が26日、後楽園ホール大会を開催した。

 第3試合後には、初代虎の宿敵で今月9日に68歳で亡くなった「虎ハンター」の異名で新日本プロレス、全日本プロレスなどで活躍したプロレスラー・小林邦昭さんの追悼セレモニーを開催。セレモニーには佐山、SSPWの新間寿会長らがリングインした。

 マイクを持った佐山は「17歳から18、19、20歳。このリングの上で小林邦昭さんと最高の試合を進めてまいりました。小林さんが僕を後輩でありながら引っ張りあげてくれたんです」と感謝。「非常に残念です。17歳から今、20年経ちましたが…ちょっと違いますね」とジョークを交えると館内から笑いと拍手が起こり「小林さんは僕にとって良きライバルでもあり恩人でもあり僕のタイガーマスクを作ってくれた人間であり、僕の動きは小林さんが作ってくれて、ベビーフェイスとかヒールとか一切、関係ありませんでした。タイガーマスクの試合は若手の時代の試合をそのままリングの上でぶつけ合った」としのんだ。

 続けて「そして、時が流れこの年になってもお互いに尊敬しあい…その小林さんが永遠の眠りについた非常に残念で仕方ありませんでした。今、小林さん、この会場に来ています。必ず小林さんのためにも僕も新間さんとプロレス界を盛り上げていきたいと思います」と誓った。

 館内のスクリーンには小林さんの遺影が映し出され、経歴が読み上げられた。そして追悼の10カウントゴングを鳴らし偉業をしのんだ。最後に小林さんのコールと入場テーマソング「THE ROOM PART ONE」が流れるとホールは大きな拍手が天国へささげられた。

 バックステージで佐山は「いろんな試合をやったのを思い出しました。若い頃の…大変残念です」と声を震わせていた。