静岡地裁の再審判決で袴田巌さん(88)が無罪となったことを受け、袴田さんを支援するため地裁前に駆け付けた冤罪(えんざい)被害者からは、「警察は謝罪を」「同じことが起きてはならない」との声が上がった。

 大阪市東住吉区の女児焼死事件で再審無罪が確定した青木恵子さん(60)は「無罪は当たり前だ。誰が証拠を捏造(ねつぞう)したのかはっきりさせ、警察も認めて謝罪をするべきだ」と訴えた。

 足利事件で無期懲役が確定し、その後再審無罪となった菅家利和さん(77)は「袴田さんと同じことは二度と起こってはならない。これで終わりにしてほしい」と強調。裁判が長期にわたったことを踏まえ「再審法を一日も早く変えてもらいたい」と話した。