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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。大好評対談企画「博満の部屋」の第8回として、古巣中日のマスコット「ドアラ」との対談(筆談)を行った。

 落合氏が監督を務めていた当時から7回裏終了時の本拠地の名物エンターテインメントとして中日ファンのみならずプロ野球ファンから愛されたドアラの「バク転タイム」。落合氏がドアラに対し「最初、簡単にやってると思っていた」と告白。「そしたら、落合さん“あの頭でバク転するっていうのは体操選手でも無理ですよ”って言われたの。それだけ凄いことやってるんだって。だから、感心してたんだよ。監督やっている間はずっとバク転してたからな」と称えた。

 左手中指骨折、右足首じん帯損傷と故障が続いたことで一時バク転を卒業し、自転車に乗っていたことに「何で自転車に乗ってるんだろうと思ったら足ケガしたって。何でケガするんだよ」とケガをした理由を追及した。「着地失敗か?単なる失敗?」と質問すると、ドアラは「ケガしたくてしてないからね」と答えた。すると、落合氏は「そりゃ、そうだよ。誰でもケガすると思ってやってないもん。ケガは不慮の事故だから。事故が続いたんだよな」と言うと、ドアラは顔に手を当てながら深くうなずいた。

 落合氏はさらに「止めろって言われたのか?バク転を」と聞くと、ドアラは「気を使ってもらった」と説明。「寂しかったろ。バク転やれなくなったら。自分ではまだやれるのに。捻りさえなかったらバク転やれると思ってたろ?」と言われると「半分、半分」と回答。落合氏は「弱気だな〜」と笑った。

 ドアラがさらに「少しホッとした部分も」と答えると「そうだよな。ケガして捻挫して骨折してもドアラは出てこなきゃいけないもんな。ケガした時の足はギプスか何か巻いてた?」と聞くと、ドアラは「ギプスとかテーピングとか色々医者と相談してやってた」と明かした。落合氏は「休めなかったもんな。大したもんだよ。普通、野球選手でも休むのに。仕事だからって集中して出てきたんだな。偉い!褒めてやる」とプロ根性を称えた。

 ドアラも「出られるなら出させて」と球団に伝えていたことを明かすと、落合氏は「そうだよな。ドアラを見に来る野球ファンも多いんだよ。12球団のマスコットで1番売れてるのはドアラなんだから」と称えた。