厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区

写真拡大

 介護保険制度で2023年度にかかった介護費用(介護給付費と自己負担分)の総額は11兆5139億円となり、過去最多を更新した。

 前年度より約3227億円(2.9%)増えた。厚生労働省が26日、発表した。

【写真】介護保険料を1千円超上げた大阪市 多い一人暮らし、差し押さえも

 介護保険制度が00年に始まって以降、総額は増加傾向。01年度の約4兆3783億円から2.6倍以上に膨らんだ。

 23年度のサービス利用者も、前年度に比べて10万7600人(1.6%)増の663万2千人となり、過去最多となった。介護予防サービスの利用者は5万9900人(5.1%)増の124万4600人、介護サービスは7万4900人(1.3%)増の566万6500人だった。(吉備彩日)