スポニチ

写真拡大

 放送作家の野々村友紀子氏(50)が26日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、疑惑告発文書をめぐり兵庫県の斎藤元彦知事(46)が失職と出直し選挙に挑むと表明した会見について、自身の考えを示した。

 午後3時から会見を開いた斎藤氏は「結論から言いますと、不信任決議を受けて、議会を解散することはせず、30日付で失職をする、次期知事選に出直し選挙に臨ませていただくと決めました」と述べた。今後は50日以内に出直し知事選が行われる。

 斎藤氏は会見冒頭で、超高級車センチュリーの解約、65歳以上のOB職員の関係先への天下り禁止、県立大学の授業料無償化、海外事務所の規模縮小など、この3年間での改革を次々にアピールした。一方で、疑惑の告発文書を作成した県幹部の男性を、逆に懲戒処分にしたことについては、「繰り返しになりますが問題はなかった」と、これまでの主張を変えなかった。

 失職を選んだ理由については、25日の会見後に高校生から送られた「辞職しないで」といった内容の手紙が決め手になったと説明。「マスコミからの批判とか、すごいものがあるけれども、世間も厳しい目で見ているかもしれないけど、彼(高校生)としては“負けないで屈しないで、未来のために頑張って欲しい”というお手紙をもらいまして」と明かし、「選挙は大変だと思うんですけど、頑張ってみようと覚悟を決めました」と述べた。

 野々村氏は斎藤氏のこうした見方に、大きな違和感を覚えたという。「私たちが見ている斎藤知事と、斎藤知事が思っている自分の像が違うのかなって。1人で戦って頑張って、マスコミや世間に負けずに僕はこれを通すぞ、という。そうじゃなくて、もっと根本的なところが違うのかな」と首をかしげ、「AIとしゃべっている時の悲しさを感じました」とむなしさを口にしえいた。