失職し、出直し選挙に出馬することを表明する兵庫県の斎藤知事(26日午後3時4分、神戸市中央区で)=飯島啓太撮影

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 パワハラなどの疑惑で兵庫県議会から不信任決議を受けた斎藤元彦知事(46)は26日、県庁で記者会見を開き、「県議会の解散はせず、30日付で自動失職する。次期知事選で、出直し選挙に臨ませていただくことを決めた」と述べ、再選を目指し、出直し選挙に立候補する意向を正式に表明した。

 斎藤知事は「事業や予算の無駄を見直していかなければならない。改革を止めるわけにはいかない」とした上で、「知事の仕事を続けさせていただきたい思いがあり、辞職ではなく、失職ということになるが、出直したいと考えている。30日付で失職になるが、これまでの3年間、悔いなく仕事をさせていただいたつもり。県民の理解、そして、お力をまた与えていただければと思っています」と述べた。

 県議会は19日、パワハラなどの疑惑を内部告発された問題への対応が不十分だったとして、斎藤知事への不信任決議案を全会一致で可決した。地方自治法に基づき、斎藤知事が29日までに県議会を解散しない場合、自身が30日に自動失職することから、判断が注目されていた。