兵庫県警本部

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 26日午前7時20分ごろ、神戸市垂水区名谷町のホテルに潜伏中の男(26)の逮捕状を執行しようと兵庫県警の捜査員が部屋に踏み込むと、男は3階の部屋のベランダから飛び降りて逃走した。

 男は逃走時、上半身は服を着ておらず、下はパンツだけをはいていたといい、県警が行方を捜査している。

 男は匿名・流動型犯罪グループとの関わりが疑われ、暴力団対策課などが捜査していた。8月半ばにあった道路交通法違反(無免許運転)2件の容疑で25日に逮捕状を取り、26日朝に執行する予定だったという。

 県警は同課を中心に11人体制で身柄の確保に向かったが、男は約10メートル下の地上にベランダから飛び降り、北に向かって逃走したらしい。部屋には知人の女性も一緒にいた。

 捜査員らは容疑者の逃走を想定してホテル周辺に人員を配置していたというが、男が宿泊していた部屋の直下には配置はなかった。

 同課は「結果的に逃走されたため、配置に問題がなかったか検証する」としている。

 男は160センチ程度の中肉。凶器などは所持していないとみられる。

 逃げた際はパンツだけだったが、付近の民家などから服を盗んで着る可能性もあるため、同課は「逃走時の格好にこだわらずに捜索を続ける」としている。(小田健司)