リーグ戦1勝目を挙げた中大・今村

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 「東都大学野球、中大7−2東農大」(26日、神宮球場)

 中大が連勝して今秋初の勝ち点を獲得。2番手で好救援した左腕・今村拓哉投手(関東第一)が4年生にしてリーグ戦初勝利を挙げた。

 1点ビハインドの四回からマウンドへ上がると、三者凡退に封じて流れを作った。「最近浮きがちだった落ち球を低めに集められた」と4回0/3を1失点。チームは四回まで1年生・金井に無安打に封じられていたが、五回に初安打が生まれると、相手ミスにも乗じて一挙4得点で逆転に成功。左腕に白星が舞い込んだ。

 2年夏に左肘をトミー・ジョン手術し、今春にリーグ戦デビューを果たした苦労人。「この4年間で、どんなことがあっても諦めないという忍耐力は成長しました。やってきて良かったなと素直に思います」と安堵(あんど)。記念球は「後輩が審判に返しちゃったと言うので…そこは良いかな」と笑った。

 清水監督も初勝利は「ごめん、知らなかった(笑)」と話しつつ「手術をしてから不安もたくさんあったと思うんですけど、投げ始めてからの取り組み方や準備、リハビリでも休みの日も練習していたみたいだし、積み重ねが出たと思う」と信頼を明かした。