台風16号は明日27日朝までには熱帯低気圧に変わる見込み。ただ、明日27日は元台風の暖かく湿った空気や新たに発生する低気圧の影響で静岡県や関東で警報級の大雨となる恐れ。今夜遅くから静岡県伊豆半島や関東沿岸部から雨の範囲が広がり、雨量が増える所もある見込みです。

台風16号 明日27日朝までに熱帯低気圧へ 新たな低気圧発生も

台風16号は、午前9時現在、日本の南を西北西へゆっくりと進んでいます。
中心の気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sとなっています。

台風16号は、ほとんど同じような場所にとどまりながら、明日27日朝までには熱帯低気圧に変わるでしょう。その後、不明瞭となる見込みです。
熱帯低気圧に変わったあとも、本州の太平洋側に暖かく湿った空気を送り込み、局地的に大雨をもたらす恐れがあります。

また、明日27日はこれとは別に東海沖に新たに低気圧が発生し、東海や関東の沿岸を東へ進むでしょう。
東海や関東は明日27日から28日にかけて、台風から変わる熱帯低気圧や低気圧の影響で、2つの要因で断続的に大雨となる見込みです。

静岡県と関東で雨量増える 警報級大雨となる可能性

今夜は静岡県や神奈川県、千葉県から次第に雨雲がかかり始め、明日27日にかけて雨の範囲が広がるでしょう。

明日27日正午〜28日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、静岡県伊豆と伊豆諸島で200ミリ、静岡県中部・西部・東部で150ミリ、関東南部で120ミリ、関東北部で100ミリなどと予想されています。
さらに上の図で、29日正午までの72時間降水量を見ると、静岡県伊豆半島の東部で400ミリを超える可能性があります。

静岡県伊豆半島や関東沿岸部 今日26日のうちに大雨の備えを

上の図は、対象期間内に予想される72時間降水量の最大値と、その降水量がそれぞれの場所において過去最大の降水量と比較して何割に達するのか、ということを示しています。
これが100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があります。
静岡県の伊豆半島では一部赤い表示が見られ、特に東側のエリアほど暖かく湿った空気の流れ込みが続くため、雨量が増えて災害のリスクが高まる可能性があります。

今日26日の日中うちに、大雨の備えを行ってください。