「Numbers to know」では、DIGIDAY編集部が今週(9月19日(木)〜9月25日(水))注目した数字をご紹介します。今回はSpotifyがソーシャルメディアと競争できるのかどうかについてです。

Spotify、拡大する中で動画広告予算削減へ

音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、素晴らしい年を迎えている。9月17日に広告業界向けの分析を提供する調査団体WARCが発表した最新のPlatform Insightsでは、Spotifyがオーディオコンテンツ以外の分野にも進出することで、動画広告予算に食い込む可能性があることが強調されている。コンテンツと広告の両方の新しい形式が収益化戦略を強化することで、同社の広告収入は13%増加し、全世界で20億ドル(2980億円)を超える見込みだ。しかし、ソーシャルメディアに対抗できるのだろうか?

約58%

動画プラットフォームを上回るアテンション

Spotifyの動画広告は、広告効果測定プラットフォームのAdelaide Metricsによるオンライン動画のアテンションベンチマークを平均で約58%上回り、TikTok、インスタグラム、Snapchatなどのプラットフォームを上回った。

66%

ビデオとオーディオの広告形式の組み合わせ

Spotifyは、ルーツを超えて、自社のプラットフォーム上でビデオとオーディオの広告形式を組み合わせることでキャンペーンの効果を高めることができると強く訴えている。同社の調査によると、その形式を組み合わせた場合、オーディオのみを使用した場合と比較して、売上高は66%増加し、購入意向が27%高くなるという。

44%

ポッドキャスト視聴ユーザー数の拡大

過去18カ月間の動画ストリーミングが前年比44%増加し、ポッドキャストコンテンツを視聴するユーザー数が増加していると報告した。北米での成長が頭打ちになっている一方で、Spotifyの全世界のユーザー数は6億2600万人と、Spotifyは世界のそのほかの地域で成長を遂げている。中東、アフリカ、アジアのユーザー数は2024年第2四半期に2億500万人に達し、前年の1億6500万人から増加した。[https://digiday.com/media-buying/media-buying-briefing-who-controls-the-balance-of-power-between-retail-media-and-media-agencies/]編集/坂本凪沙