トランプ氏(2019年5月撮影)

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11月の米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ前米大統領(78)が23日、ペンシルベニア州で行った選挙集会でファストフードチェーン大手マクドナルドでフレンチフライの調理のアルバイト体験をすると発言して話題を呼んでいる。民主党候補のカマラ・ハリス副大統領が、「夏休みにマクドナルドアルバイトをしていた」と話して自身が中流階級の出身者であることをアピールしていることへの攻撃とみられている。

ハリス氏のアルバイト発言を巡ってトランプ氏は、「マクドナルドに行って、30分ほどフライドポテトの仕事をするつもりだ。どんなものか少し体験してみたい」と発言。「来週のどこかで、マクドナルドに行くつもりだ。君たちのところかもしれない」と支持者に向けて語り、会場を盛り上げたという。

トランプ氏は、大統領時代の2019年にホワイトハウスを表敬訪問した大学アメフトチームの選手たちに大量のハンバーガーやポテトを振る舞ったこともあるほど、大のマクドナルド好きとして知られる。

ハリス氏は今年8月にX(旧ツイッター)で、「カリフォルニア州オークランドで、ワーキングマザーに育てられ、マクドナルドで夏のアルバイトをしていた」と自身の生い立ちについて投稿していた。

トランプ氏は、この投稿を受けて自身が大好きなマクドナルドアルバイトをしていたというハリス氏の経歴はうそだと主張。「そこで働いたことはない」と繰り返し話し、「フェイクニュースの記者は絶対に報道しないだろう。なぜなら、彼らはフェイクだから報道したくないのだ」などと話し、勤務歴詐称だとハリス氏を攻撃していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)