XFN-ASIAによると、米日用品大手P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、来月初旬から中国本土での化粧品「SK-II」の販売を再開すると発表した。SK-IIはP&Gジャパンが生産したもので、今年9月の中国当局の検査で、同国の化粧品基準で禁止されているクロムやネオジムなどの重金属が見つかったことが明らかになり、日本政府が施行した輸入食品に対する残留農薬問題で中国からの輸入が減少したことへの対抗措置があるともみられるなか、販売中止に追い込まれていた。

  ただ、先月下旬に、同国当局が健康へのリスクが小さいと判断。製造過程で混入したとする同社の主張が受け入れられ、販売再開の準備を進めていた。P&Gではまず、数カ所のデパートでの販売に限定し、「徐々に製品に対する消費者の信頼を取り戻したい」としている。 【了】