9回、岡本和は空振り三振に倒れる(撮影・佐藤厚)

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 「DeNA1−0巨人」(25日、横浜スタジアム)

 断続的に強く降る霧雨に、視界とVロードを邪魔された。巨人は優勝マジック4で迎えた一戦で、今季20度目の完封負けと苦戦。ミス、ミスに散発3安打と、好機であと1本が出なかった。痛恨の足踏みで2位・阪神とは再び1・5ゲーム差。27日の本拠地胴上げを逃した。

 「ここでとやかく言っても、もう仕方がないからね」と阿部監督。フラストレーションのたまる一戦だった。横殴りの雨は強く、マウンドの土を何度も入れ替える展開。二回、オースティンが放った右翼後方の飛球を追った浅野が、目測を誤って足を滑らせるシーンもあった。

 記録は三塁打。ここから連続四球で無死満塁とした戸郷だが、戸柱を二ゴロ併殺に打ち取るなど無失点で切り抜けた。失点にこそ直結しなかったが、浅野は「あんなミスをしているようでは、今に必要ない存在になってしまう」と猛省。六回には1死から四球で出塁した丸がけん制死。岡本和は2度の得点圏で凡退と無安打に終わった。

 「申し訳ないですね。また明日、頑張りたい」

 勝敗を背負う4番は短い言葉で雪辱を誓った。最短Vは28日・広島戦(マツダ)。Vの重圧に…「0−1」「1−0」「0−1」と、3試合連続の緊迫した展開が続く。疲労は極限まで達しているが、勝つことでしか道は開けない。「形はできている。明日は切り替えて、勝つことだけを考えてやりたい」と指揮官。天気予報と同じく、晴れ晴れとした戦いを誓った。

 ◆通算1000試合出場 巨人・岡本和が25日のDeNA(23)戦(横浜)に先発出場して達成。プロ野球536人目。初出場は15年8月28日の中日戦。