6回2死満塁、見逃し三振に倒れた末包昇大(右)。左は投手交代を告げた新井貴浩監督(カメラ・渡辺 了文)

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◆JERAセ・リーグ 広島1―3ヤクルト(25日・マツダスタジアム)

 今月1日に最大14あった広島の貯金が、ついに底を突いた。12年ぶりの月間17敗(4勝)で5月16日以来の勝率5割。3位までのゲーム差は4月19日以来の1・5に広がり、自力CS進出の可能性が消滅した。新井監督は「また明日、また明日と前を向いてやっていきたいと思う」と、ナインを鼓舞する言葉を残した。

 今季無敗の9連勝中だった本拠地でのヤクルト戦を落とした。0―1の6回は連打に足を絡めて無死一、三塁、続いて1死満塁としながら、坂倉、末包が倒れて無得点。2回に続く満塁機を逃し、8回に坂倉の適時打で25イニングぶりの得点を奪うのが精いっぱいだった。

 9月は4試合を残して球団ワーストの月間19敗まで2敗に迫り、シーズンは残り8試合。指揮官は「負けが込むと元気がないように映るかもしれないけど、実際みんな『今日こそ頑張ろう』と。そういう雰囲気で(試合に)入れているとは思う」と強がった。今はただ、前を向くのみだ。(畑中 祐司)