[9.25 U20アジア予選GL第1節 U-19日本 2-0 U-19トルクメニスタン ビシュケク]

 U-19日本代表は25日、AFC U20アジアカップ予選のグループリーグ初戦でU-19トルクメニスタン代表と対戦し、2-0で勝利した。FW神田奏真(川崎F)が前半22分、後半4分にヘディングシュートで2得点を挙げ、難しい初戦で白星を手にした。

 ロサンゼルスオリンピック世代である2005年生まれ以降で構成された船越優蔵監督体制のU-19日本代表は、初の公式戦としてキルギス開催のU20アジア杯予選に臨んだ。グループリーグで各組1位と、各組2位のうち上位5チーム、そして本大会開催国・中国の16チームが来年2月のU20アジア杯に出場することができる。日本はI組でトルクメニスタン、ミャンマー、キルギスと同組になった。

 初戦のトルクメニスタン戦では4-2-3-1の布陣を敷いた。GKは高校2年生GK荒木琉偉(G大阪ユース)、4バックは左からDF高橋仁胡(C大阪)、DF喜多壱也(京都)、キャプテンのDF市原吏音(大宮)、DF本間ジャスティン(横浜FM)。2ボランチはMF小倉幸成(法政大)とMF保田堅心(大分)。2列目は左からMF平賀大空(京都)、MF佐藤龍之介(FC東京)、MF廣井蘭人(筑波大)。1トップは神田が入った。

 日本がボールを握る時間が続く。高橋や本間からのクロスを、神田がPA内で巧みなヘディングシュートから何度もゴールを狙うが、相手GKに阻まれた。だが、再三の攻撃が前半22分に結実。左サイドから高橋がドリブル突破し、深い位置で1人かわしてから左足クロスを上げると、ファーサイドから神田が頭で押し込み、待望の先制ゴールが生まれた。

 勢いが生まれた日本は、前半26分に廣井がカットインから左足ミドルを、同30分には保田がミドルシュートを放ち、それぞれチャンスを作る。32分には右CKを佐藤が蹴り、喜多がヘディングシュートで合わせるが、惜しくも枠外に飛んだ。34分には相手のカウンターからピンチに遭ったが、市原が体を張ったブロックで切り抜けた。

 1-0で前半を折り返した日本はハーフタイムに2枚替え。本間と廣井を下げ、DF布施克真(日大藤沢高)とFW横山夢樹(今治)が入った。布施は右SBに、横山は左ウイングに入り、右ウイングには平賀が移動した。後半開始直後には横山がPA左の深い位置からのシュートでゴールネットを揺らすがオフサイドでノーゴール。交代選手がさらに勢いを与えていった。

 すると、後半4分に交代策が奏功する。布施から縦パスを受けた保田が右サイドのゴールライン際からリターン。布施が右サイドからクロスを上げると、神田が頭で合わせ、自身2点目で2-0と点差を広げた。

 後半12分、日本は自陣近くで高橋がボールを奪い、すばやく縦にパスを通す。反応した佐藤が相手選手のマークをはがしながら、そのまま前身。相手2選手をボディフェイントでかわして最前線まで走り抜いた。しかし、飛び出した相手GKにシュートをセーブされ、惜しくも決定機を逸した。

 日本は後半21分に3枚目の交代カードを切る。2ゴールの神田に代えて、FW井上愛簾(広島)が入った。同34分にはアクシデント。直前に相手選手と交錯した喜多が一度はプレーを続行させるが、直後に座り込んで続行不可能に。担架でピッチを後にし、DF塩川桜道(流通経済大)が出場した。

 日本は少ない手数で決定機を演出させていく。後半35分、GK荒木が最後方からロングキックでボールを飛ばし、センターサークルを越えたところで井上が頭でさらに前線に逸らす。反応した平賀がPA内に入るが、シュートはゴール上に外れていった。

 後半41分には最後のカードとして平賀を下げてMF中島洋太朗(広島)を投入した日本。残り時間で点差を守り、2-0で白星スタートを切った。中1日の連戦となる今大会では、27日にミャンマー、29日に開催国キルギスと対戦する。