中禅寺湖エリアの紅葉の様子

東武鉄道のグループ会社である東武バス日光は、紅葉シーズンにおけるオーバーツーリズム対策の一環として、一大紅葉スポットである中禅寺湖エリアと東武日光駅間を結ぶバス路線において、日光市街地の渋滞スポットを回避する日光宇都宮道路経由の急行バスを10月12日〜10月14日、および10月19日〜11月4日の、計20日間運行する。

日光市街地は紅葉シーズンになると、栃木県内外からの自家用車の増加による渋滞が発生し、長年の地域課題となっている。この課題に対し、栃木県日光市は3月に「日光市地域循環によるゼロカーボンシティ実現条例」を制定し、公共交通機関の積極的な利用による脱炭素を推進している。急行バスの運行は、東武グループとしてもこの取り組みに賛同し、CO2排出削減を推進するために実施するもの。


運行ルート

このバスを利用すると、渋滞の影響を最小化して中禅寺湖エリアまで移動できることから、自家用車から公共交通機関への転換促進によるオーバーツーリズム抑制に寄与できるものと期待している。

また、同運行にあわせ、公共交通機関のさらなる利便性向上を図るべく、日光エリアにおけるバス現在位置情報検索サービス(バスロケーションシステム)を10月1日からリニューアルするとともに、東武日光駅のバス停留所に、バスの発車予定時刻等の情報を表示する案内板(デジタルサイネージ)を設置する。

このほか東武グループでは、紅葉シーズンのオーバーツーリズム対策として、中禅寺湖遊覧船や明智平ロープウェイの早朝等におけるオフピーク営業、東武日光駅に早朝に到着する夜行列車や臨時特急列車の運行などのピークシフト施策も推進する。これらの持続可能な観光地づくり・オーバーツーリズム対策に公民連携で取り組むことで、「国際エコリゾート日光」の観光価値の最大化を目指していく考え。

[「東武日光駅〜中禅寺温泉」線における日光宇都宮道路(有料道路)経由の急行バスについて]
運行日:10月12日(土)〜10月14日(月・祝)、10月19日(土)〜11月4日(月)の計20日間
運行時刻・経由停留所:
平日[復路(東武日光駅方面)のみ運行]
 中禅寺温泉 16時10分発→東武日光駅(終点)
土日祝日[往路・復路運行]
 東武日光駅 9時50分発→横手→馬返→明智平→ザ・リッツ・カールトン日光→中禅寺温泉(終点)
 中禅寺温泉 16時10分発→東武日光駅(終点)
所要時間:東武日光駅〜中禅寺温泉 約45分
運賃:大人片道 1250円(現金・IC)
※中禅寺温泉フリーパス、湯元温泉フリーパス、デジタル中禅寺・奥日光フリーパス(NIKKO MaaS)等のフリーパスでも利用できる。
運行車両:大型乗合バス
※車両定員に達した場合、乗車できない

東武バス日光=https://www.tobu-bus.com/pc