米下院委、ブリンケン氏の議会侮辱罪を勧告 国務省「政治運動」

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Patricia Zengerle

[ワシントン 24日 ロイター] - 米下院外交委員会は24日、2021年の米軍アフガニスタン撤退に関する情報を求める召喚状に応じなかったとして、ブリンケン国務長官を議会侮辱罪に問うよう本会議に勧告した。

ブリンケン氏が同日午前の公聴会に姿を見せなかったことを受けた勧告案は26対25で採択された。賛成票を投じたのは全て共和党議員で、反対票を投じたのは全て民主党議員だった。

国連総会のためニューヨークに滞在するブリンケン氏は、マコール同委委員長(共和党)に宛てた22日の書簡で、証言可能な時期について調整を図り、代わりの証人も提示したと説明した。

一方、マコール氏は採決前、ブリンケン氏が月内の出席を拒否したと指摘。「私は9月中ならいつでも、数時間でもいいと申し出た。長官は1日も、1時間も、米議会に姿を現すことができなかった」と語った。

国務省のミラー報道官は声明で、委員会の行動を「露骨な政治運動」と表現。「国務省は委員会との度重なるやり取りで、ブリンケン氏は再び証言する意思があると伝えているが、同氏は国連総会でハイレベルの外交活動に従事しているため、きょうは証言できなかった」と述べた。

マコール氏は政治的な動機によるものではないと主張した。

下院本会議では今のところ、委員会の勧告を巡る採決は予定されていない。