◆米大リーグ ブルージェイズ5―6レッドソックス=延長10回=(24日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャースセンター)

 レッドソックス・吉田正尚外野手(31)が24日(日本時間25日)、敵地・ブルージェイズ戦に「5番・DH」で先発出場。4打数無安打1打点で出場3試合ぶりのノーヒットに終わったが、8回にチームの逆転勝利につながる貴重な打点をマークした。

 1点を追う8回1死一、三塁の第4打席では課題の左腕(カブレラ)から安打性の強烈なピッチャー返しを見舞ったが、打球は“吉田シフト”で二塁ベース付近を守っていた遊撃の正面に。それでも、遊撃手のグラブをはじき、バックアップに入った二塁手による二塁封殺がやっと。記録は遊ゴロだったが、同点となる出場2試合連続の打点を挙げた。その後代走を送られて途中交代となった。試合は3―3で延長戦に突入し、レ軍が10回に3点を取って連勝した。

 前日23日(同24日)の同戦では13試合ぶりの欠場となった吉田だが、22日(同23日)に本拠地で行われたツインズとのダブルヘッダーでは計2試合で8打数3安打1打点1盗塁。特に第1試合は2安打2得点で25度目のマルチ安打としていた。

 チームは今カードが今季のレギュラーシーズン最終遠征。主力のデバース、レフスナイダーらが相次いで負傷者リスト(IL)入りする中、吉田は「可能性がある限り戦うというのはみんな同じ気持ちだったと思います」と最後まで全力を尽くす覚悟。月間打率3割3分3厘だった7月、同3割2分6厘だった8月と比べると、9月はやや調子を落としていたが、渡米2年目も残り4試合。背番号7がレ軍打線をけん引する。