中国リープモーターとステランティス、欧州で格安EVの受注開始

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[ミラノ 24日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)新興の浙江零跑科技(リープモーター・テクノロジー)と提携先の欧米自動車大手ステランティスは24日、欧州において格安のシティカー(小型車)とSUV(スポーツタイプ多目的車)の受注を開始する準備が整ったと発表した。

ステランティスはリープモーターとの合弁会社、リープモーター・インターナショナルに51%出資しており、リープモーター製品の中国国外での製造、輸出、販売の独占権を保有している。

小型EV「T03」は9月末から発売され、価格は1万8900ユーロ(2万0990ドル)から。SUV「C10」は10月に店頭に並び、価格は3万6400ユーロから。両EVは同日、イタリア・ミラノ近郊において欧州で初公開された。

当初中国から輸入されたT03は、ステランティスのポーランド南部ティヒにある工場でも組み立てられるため、中国製輸入EVに対する欧州連合(EU)の関税を回避できる可能性がある。

ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)はC10が欧州で生産される可能性を示唆しているが、詳細は明らかにしていない。