竹中平蔵氏

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 元総務相で慶応大名誉教授の竹中平蔵氏が22日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。番組では「アベノミクスの功罪」が議論された。

 竹中氏は「私やっぱり一番残念だったのは」と切り出し、「さきほど(他出演者からも意見があった)第3の矢が刺さらなかったと。その通りだと思うんですけども、安倍内閣は前半と後半でかなり性格が違う内閣になった」と述べた。

 前半は「物凄くいろんな改革をやって、国家戦略特区とか法律なんかも、半年かけないで通しちゃうわけですよ」と指摘した。

 一方で「モリカケ問題が出てきた」として後半を「周りの人たちが総理を前面に出さないように、出さないようにした。改革というのは総理が前面に立たないと、大きな改革はできないので、後半は第3の矢が特に刺さらなかった」とした。

 「企業にも責任はありますけど、企業としては将来に改革してくれなければ希望は持てないから、物価があまり上がらない状況だと、キャッシュで持っているのは悪くない。安全だし、実質価値下がらないから。それが今、ようやく動き出した、そういう状況だと思います」と語った。