スポニチ

写真拡大

 元衆院議員の宮崎謙介氏(49)が22日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜深夜)に生出演し、27日に投開票される自民党総裁選の裏で活発化しているとされる“引きはがし”に疑問を呈した。

 選挙戦は終盤戦を迎え、元日本テレビで政治ジャーナリストの青山和弘氏は「残りの6人の方も一生懸命にやってらっしゃる中、申し訳ないんですけど、3人に事実上絞られてきている」と現状を分析。小泉進次郎元環境相(43)高市早苗経済安保担当相(63)石破茂元幹事長(67)の3人を挙げた。

 そんな中、裏で起きているのが、見込みの薄い候補から票を引きはがす作戦だという。「2人しか決選投票に残れませんから、誰が残るのかという勝負になる」と説明。「残りの6人のところから“決選にうちを残らせてくれ。それがあなたのためになるんだ”と、大臣ポストちらつかせたり。“他の人になっていいのか?高市さんになって本当にいいのか?小泉さんになっていいのか?石破さんになっていいのか?”と。“だったら決選投票にうちを残らせてくれ”という引きはがし合戦が、本当に今、活発化している状況です」と、内情を暴露した。

 政治とカネの問題で、危機にさらされている自民党。今回の総裁選もカネのかからない選挙が、表向きにはスローガンを掲げられている。宮崎氏は、「カネを使わせない選挙にするなら、人事をちらつかせて引っぺがすって…。これ、禁止にしないとダメですよ。同じようなことが繰り返されていく。友達が多い、仲間が多い。だから能力はないかもしれないけど、君に大臣ポストあげるよってことになりかねない」と、“お友達内閣”化に警鐘を鳴らした。

 そんな中、高市氏の陣営が政策パンフレットを郵送したとして、茂木敏充幹事長が「ルールが守れない人にルールを守る政治はできない」と批判するなど、他陣営から不満の声が相次いで上がった。選挙管理委員会は高市氏に処分を科さないことを決めた。

 宮崎氏は「緩いんで、罰則。高市さんが郵送の話もあるかもしれないけど、もしペナルティーが科されるとしたら、どういうペナルティーを科すのか。厳重注意で終わっちゃうわけですよ」と、罰則の大甘ぶりを指摘。「そうすると他からは不満が出たりするわけで、フェアじゃないなって声が出るわけですよね」と、他陣営の不満に理解を示した。