ソフトバンクは、イスラエルに拠点を置くNewPhotonicsとの協業を発表した。データセンターや基地局用のモバイルフロントホール(基地局のアンテナと処理設備を繋ぐ回線)への利用が想定されており、オールオプティカルネットワークと光集積回路(PIC)、オプティカルスイッチング技術、NewPhotonicsの特許技術を組み合わせることで、遅延を抑え、消費電力の削減を目指す。

 光電融合をもとにした次世代ネットワークは、NTTが「IOWN」と名付けた構想で開発を進めている。光ファイバーだけではなく、通信機器の部品も光でのやり取りをできるようにするもの。一方、ソフトバンクでは、昨年11月には富士通製の光伝送装置を用いたオールオプティカルネットワーク(All optical network)を全国の通信ネットワークのうちコア領域に導入済となっており、さらに基地局ネットワークにAIを組み込んで無線通信を効率化する「AI-RAN」を開発する方針。今回の協業もAI-RANに向けた取り組みとなっている。