キャッチボールを行う九里

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 広島の九里亜蓮投手が24日、先発する25日・ヤクルト戦(マツダ)に向けて最終調整を行った。チームは現在4位で3位・DeNAを0・5差で追う。優勝の可能性はなくなったが、本拠地5連戦で巻き返し、逆転でのCS進出を狙う。

 秋めいてきた柔らかな日差しの下、九里は同い年の大瀬良とキャッチボールを行うなどして調整。「やっぱり投げた試合で負けるというのは悔しいですし、なんとか勝てるようなピッチングをしたいと思います」と意気込んだ。

 前回登板の18日・ヤクルト戦は六回途中7安打5失点9敗目を喫した。中6日で再び相まみえるのは、強力ツバメ打線。リベンジには絶好の機会ではあるが、右腕は「変にそれを思い過ぎてしまって力んでしまっても自分の性格上、悪い方向に行ってしまうと思う。まずはしっかり前回は先頭へのフォアボールだったり、そういうところで点を与えてしまったところがあったので、そういうところをしっかりやっていきながら、1つ1つのアウトを積み重ねていければと思います」と平常心を貫いた。

 チームは首位として迎えた9月で、ここまで4勝16敗。記録的なペースで黒星が積み上がっており、優勝の可能性は完全消滅し、4位にまで転落してしまった。希望を挙げるとしたら9月の4勝は全てマツダスタジアムでの試合。さらには九里も今季、本拠地で5勝4敗ながら、防御率1・93で安定した成績を残している。失った流れを地元で引き戻し、CS進出を果たしたい。