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 ◇セ・リーグ 巨人1−0阪神(2024年9月23日 甲子園)

【牛島和彦 視点】首位争いらしく引き締まった試合だった。阪神の高橋は5回までフライアウトなしという、なかなか見ることができない素晴らしい投球。一方で巨人・グリフィンは3回までピンチをよくしのいだ。その中で一つのポイントだったのが6回の阪神の攻撃だった。

 巨人は76球だったグリフィンからケラーにスイッチ。先頭・大山が二塁打を放ったが、続く佐藤輝が中飛で走者を進めることができなかった。アウトになっても三塁に走者を進めることができていれば、次の打者も楽になっていた。粘っている投手を代えると点が入るケースはよくあり、ここで点を取られれば継投ミスとなるような場面。あそこをゼロに抑えられたことで、巨人の7回の坂本の決勝点、勝ちにつながったといっていい。

 逆に7回の坂本の決勝打は追い込まれてから強振しなかった。「久しぶりに優勝したい」という思いや「何とかして1点」という思いを感じた一打だった。