韓国大統領室が23日、北朝鮮の7回目の核実験の可能性について「その可能性は十分ある」とし、「米国の11月の大統領選挙前後も(核実験の可能性がある)時期に含まれていると評価する」と述べた。申源苾(シン・ウォンシク)国家安保室長は同日、聯合ニューステレビとYTNに相次いで出演し、北朝鮮の核実験の可能性に関する質問に答え、「北朝鮮は核の小型化などのために技術的に数回の核実験が必要な状況で、北朝鮮の7回目の核実験は金正恩(キム・ジョンウン)が決心すればいつでもできる状態を常に維持している」と述べた。また、「北朝鮮の核実験が可能かどうかについては韓米が最も重点を置いて綿密に追跡している」と強調した。

申室長は、北朝鮮が最近ウラン濃縮施設を公開したことについて「韓米が長い間追跡してきた北朝鮮の高濃縮ウラン生産施設」とし、「米大統領選挙の局面で北朝鮮の核の脅威を浮き彫りにすることで、対内外の関心を引くためのもの」と分析した。続いて「濃縮ウラン施設で政治的目的を達成できなければ、寧辺(ヨンビョン)の使用済み核燃料棒の抽出、更には核実験など他の行為によって関心を高める可能性もある」との見方を示した。

申室長は最近、任鍾翛(イム・ジョンソク)元大統領秘書室長が「統一は止めよう。南北二国を受け入れよう」と主張したことについては、「一部の政界で、だしぬけに北朝鮮の主張に同調し、反憲法的主張していることを非常に遺憾に思い、危険で、してはならない主張だと考える」と批判した。申室長は昨年、キャンプ・デービッドで韓米日首脳が合意した3カ国首脳会議の開催について「多国間会議を契機に行うか、別途行うかは現在協議中」とし「年内に開かれる可能性は非常に高い」と述べた。

先週、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領のチェコ公式訪問に随行した申室長は、来年3月に予定されている韓国水力原子力のチェコ・ドゥコバニ原発最終契約について「最終確定したわけではないが、色々な肯定的雰囲気が作られたのは事実」と述べた。原発輸出をめぐり、韓国水力原子力と法的紛争を繰り広げている米ウェスティングハウスについては「韓米政府は共に韓米企業が円満な関係を結ぶことを望んでおり、様々な努力をしているため、円満に解決されるのではないか。慎重だが期待している」と述べた。野党の一部で提起された原発ダンピング受注疑惑については「事実と全く異なる政治攻勢」と一蹴した。