《相模原・暴走族26人検挙》不良少年たちの悪行がヤバすぎた…「若い子たちをボコボコにして金を巻き上げる」「団地やアパートからバイクを盗む」「地元民も困惑する遊び”バビロン鬼”とは」

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昨年6月に蛇行運転や信号無視などの”暴走行為”を繰り返し、芋づる式で逮捕された暴走族「ストリートエンジェル」と「鬼羅亜」(きらあ)のメンバーたち。前編『《相模原・暴走族26人検挙》逮捕されたリーダー(22)はヤクザの下っ端で嫌われ者…「気に入らないことがあると人を殴る」「ただのイキった痛いヤツ」と地元からは非難轟轟』に続いて、後編ではこの暴走族の集まりに当日参加していた少年を取材。暴走行為だけではない、驚くべき実態が明らかになった。

「コルク狩り」で少年たちを恐喝

時刻は夜の10時すぎ。現場で取材しているうちに、徐々にバイクに乗った若者の姿を見かけることも増えてきた。なかには原付バイクに2人乗りしている若者までおり、猛々しい轟音を響かせながら勢いよく走り去っていく。目視ではあるが、法定速度の60キロは優に超えていた。以降も暴走族の姿は確認できなかったものの、バイクで走りながらコールを切ったり大声で歌ったりする若者までいた。

そんななか取材に応じてくれたのは、逮捕された暴走族の集まりに参加していたという少年(18歳)だ。事件当日の様子をこう語る。

「もともと自分は市内の旧車會に入ってたんだけど、その日は矢後に『お前もバイク持ってるなら来いよ』と呼ばれて参加した。そしたら『ストリートエンジェル』とか『鬼羅亜』のメンバーが蛇行運転とか信号無視をしまくって暴走したの。別に自分はちゃんとヘルメットも被ってたし危険なことはしなかったけど、後ろからアルファードに乗った警察がカメラを回してたみたいで、俺もパクられたって感じかな」

少年たちが乗っていたバイクは「アドレスV125G」(Suzuki)などの小型スクーターから「ZEPHYR400」(KAWASAKI)「XJR400」(YAMAHA)まで多岐にわたる。マフラーのサイレンサー(消音器)を外して爆音を響かせたり、三段シートを付けた改造車を乗り回していたが、暴走行為以外にもこんな”犯罪行為”に手を染めていたという。

「『鬼羅亜』の連中がよくやってたのが『コルク狩り』。相模原ではチームに入ってないとコルクヘルメットを被ってはいけないルールがあるんだけど、それを破った若い子たちに因縁をつけてボコボコにして金を巻き上げてた。そのほかにも団地やアパートからバイクを窃盗してたみたいな話も聞いたことありますし、『鬼羅亜』の方が断然ヤバいヤツが多かった印象すね」

地元に根付いた迷惑行為「バビロン鬼」

だが、昨年の暴走行為を今ごろになって警察が検挙したのはなぜか。それは、彼らが興じていた遊びである「バビロン鬼」に警察が激怒したからではないかと地元住民は推測する。

「『バビロン』とはヒップホップ界隈で使われる隠語で、権力を持った警察を意味するそうです。そのバビロンと鬼ごっこするから『バビロン鬼』と呼ばれています。スリルを味わうために、わざと110番して警察が駆けつけた瞬間にみんなで逃げてパトカーを煽る。騒音もすごいので本当に迷惑でしたし、いよいよ警察も我慢ならなくなったのでしょう」

前出の少年によると、今回の事件を受けて「ストリートエンジェル」と「鬼羅亜」は解散。それ以降は、暴走行為を行なっていた少年たちの姿も見かけることはなくなったという。事実、この日は金曜日ということもありバイクに乗る少年たちは多かったが、そこまで目立った暴走行為はなかった。

「ただし、相模原では中学生になるとバイクに憧れを持つヤンチャな子たちも多い。実際に今でも、高校生になったばかりの子たちが蛇行運転しているのを見かけますし、この流れは永遠にループしていきそうですよね。今後また別の暴走族が生まれるかもしれません」

今回の事件がその抑止になればいいのだが…。

《相模原・暴走族26人検挙》逮捕されたリーダー(22)はヤクザの下っ端で嫌われ者…「気に入らないことがあると人を殴る」「ただのイキった痛いヤツ」と地元からは非難轟轟