米富裕層世帯、投資姿勢さらに強気に リスク資産選好=調査

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Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 18日 ロイター] - シティグループの調査によると、米国の富裕層世帯は先行きの投資環境についてより強気になっており、リスク資産を選好し、現金保有を減らしている。

調査は富裕層の資産を管理する「ファミリーオフィス」338社を対象に実施。このうち約97%が今後12カ月間の投資収益がプラスになると予想、昨年の95%から上昇した。

シティのファミリーオフィス・グループのグローバル責任者、ハネス・ホフマン氏は富裕層の投資家が「非常に楽観的」だと語った。富裕層世帯はリスクが比較的高い企業の創業初期の投資調達ラウンドにも出資していると説明した。

ファミリーオフィスのプライベートエクイティー(PE)ファンドへの資産配分のうち成長株やベンチャーキャピタル投資が大きな割合を占めているとも指摘した。

一方、回答者の半数以上にとって金利の道筋が最大の懸念事項となっており、2021年以来初めてインフレを上回り最大の懸念事項となった。

利回り上昇により債券投資の魅力が高まり、回答者の49%が投資配分を引き上げた。一方、43%が株式への配分を引き上げ、42% がPEへの配分を高めた。

また、富裕層世帯の半数以上が生成人工知能(AI) に投資。ただ、資産管理にAIを活用している世帯は15%を下回った。