「舞台のチケットが1万円超えたら若い人は観に来れない」劇作家が危機感を訴え、Xでも同意する声
劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(@kerasand)さんがX(Twitter)で、舞台のチケット料金の値上がりが続く現状に「どんなに面白くても1万円超えたら、平均的な収入の若い人はおいそれと観に来れない」と、複雑な思いを投稿している。
12000円でもメチャ高いと思うのに、16000円とる舞台も出てきてるらしい。内側の大変さも充分に理解しているから心中複雑とは言え、なんとかしないと。どんなに面白くても1万円超えたら、平均的な収入の若い人はおいそれと観に来れない。
— ケラリーノ・サンドロヴィッチ (@kerasand) 2024年9月17日
「12000円でもメチャ高いと思うのに…」値上げが続く舞台チケット代について劇作家の嘆きに観客から共感が集まる
Togetterオリジナル記事編集部で都内の主だった劇場で販売されている公演チケット料金を確認してみると、劇場の規模等で料金に違いはあるが、S席は17,000円以上、A席でも11,000円と設定されている。また、ある公演では子ども料金でも1万円以上としているものもあった。
Xではケラさんの投稿に共感する声が集まっているが、「若い人でなくても行くのを諦めている」という声も少なくない。「子育て世代にはかなり厳しいです」「地方の人間はプラス交通費、場合によっては宿泊費もかかる」など、幅広い年齢層の人たちから、チケット代が原因で舞台鑑賞から足が遠のいているというコメントがあった。
また、Xユーザーによると、劇場によっては観えにくい座席があり、満足に観劇を楽しめないことがあるという。「高い席をとっても舞台が見えない劇場もある」「席ガチャで最前列と2階5列目でもチケット代が同じ」ということもあり、観劇体験が値段と見合わないと感じることがあるようだ。
こうした「観劇離れ」に対する効果的な解決策はあるのだろうか。大劇場での公演についてXユーザーからは「価格帯をもっと細分化して欲しい」という声もあり「S〜H席と分けて2万円から2000円刻みぐらいに料金を下げて、末席は2000円が理想」と具体的な意見も上がっていた。
ケラさんは自身の投稿に対して集まったXユーザーからの声を読んでおり、その後のXへの投稿で、過去に座席の席種を増やすことを考慮するも「話は全くまとまらなかった」と明かしている。チケット料金の問題が解決に向かうことはなかなか容易ではなさそうだ。
舞台のチケット代について、様々なお立場から貴重なご意見を頂戴した。席種を増やす件はかつて考慮した。高い席を3万円、安い席を5千円で。問題は私が考える3万円席が真ん中よりちょい後ろの3列中央ブロックだったこと。自作はぜひその辺で観てもらいたく、最良席と考える。話は全く纏まらなかった。
— ケラリーノ・サンドロヴィッチ (@kerasand) 2024年9月17日
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