空飛ぶムササビを見に行こう!【星野リゾート ピッキオ】の特別な軽井沢の夜
夕闇が浅間山麓の森を暗く染めるころ、樹から樹へと飛行する動物の姿を目撃。それが「ピッキオ」の開催する「空飛ぶムササビウォッチング」です。2023年の出現率は97.85%。外来のお客さんもウェルカムです。さらにケラ池のほとりにある「ピッキオ野鳥の森ビジターセンター」は、昼間はカフェ、夜は「星のや軽井沢」の宿泊者専用バーとしても営業。非日常の時間を楽しめます。
家族でも楽しめるネイチャーツアーを開催
星野リゾート発祥の地、軽井沢の「星野エリア」。その一角にあるのが「ピッキオ」です。“野鳥の森ネイチャーウォッチング” や親子で楽しむ “たんけん!はじめての森” など、多彩なネイチャーツアーをそろえます。
▲ピッキオ野鳥の森ビジターセンターへの入口は、まるで森の中に入って行くような階段です
ピッキオの入口があるのは星のや軽井沢の「集いの館」のすぐ近く。階段を上るとすぐに、「軽井沢野鳥の森」に隣接するケラ池とビジターセンターがあります。
▲ピッキオ野鳥の森ビジターセンター
空飛ぶムササビってどんな動物?
野生のムササビに会えるナイトツアー「空飛ぶムササビウォッチング」が開催されるのは、毎年3月上旬から11月末ごろまで。親子で気軽に参加できるアクティビティです。
▲ツアーの前半はムササビについてのレクチャーの時間
ツアーに参加すると、ムササビが樹上生活をするために進化してきた身体の秘密や生態などを紹介。実際に観察するときに森の中でしてはいけないことも教えてくれます。
▲2024年から「ムササビノート」が新登場
ツアーで体験したことや学んだことを記録できるノートもいただけます。
▲ムササビの身体の構造も講義
身体が思っていたよりすごく細かったり、皮膜を広げるための軟骨があったりと、ムササビの特徴が判ります。
▲ムササビが食べた松ぼっくりや木。かじられた松ぼっくりはエビフライそっくり
▲ムササビのお土産も販売
ビジターセンターではお土産やオリジナルグッズを売っています。可愛らしいムササビのぬいぐるみもありました。ツアーの始まる前にのみ買えるので、気になる方は先にチェックをお忘れなく。
ムササビに会いに夜の森へ
レクチャーが終わると、ネイチャーガイドの案内で、いよいよムササビに会いに森へ向かいます。出発前に、双眼鏡と夜の森で足元を照らす懐中電灯が貸し出されます。森の中にはカメラのついたムササビの巣箱がいくつも設置されていて、その日ムササビのいる巣箱に案内してもらいます。
▲巣箱から出たムササビ。ガイドさんが赤色灯で照らします
ムササビは日が沈んでから30分ほどで巣箱から出ることが多く、巣箱の近くでムササビが出てくるのを待ちます。
▲“離陸?” 地点のより高い位置へ上るムササビ
ムササビはいつ飛ぶかわかりません。その瞬間を “瞬き厳禁” で待ち構えます。
▲ムササビがサーっと飛行。一瞬の出来事です <画像提供:ピッキオ>
ムササビは手や足の間の皮膜を1枚の布のように広げ、数10メートルの距離をグライダーのように滑空します。ムササビが飛ぶごとに、ガイドさんとともにその後を追って、森の中をどんどん進みます。この日は4回ほどムササビの飛行を見ることができました。夜の森は冒険をしているようなワクワク感があって、ムササビが飛ぶ光景は特別な想い出になりました。
<空飛ぶムササビウォッチング> 料金:中学生〜 大人¥3,400〜、小学生¥2,500〜、幼児(4歳〜6歳)無料 開催期間:3月上旬〜11月末ごろ 開催時刻:日が沈む時刻に合わせて開催 予約:当日15時まで
宿泊者専用の「森のほとり Cafe&Bar 」で夜の森を満喫
ピッキオ野鳥の森ビジターセンターは、昼間は「イカルカフェ」、夜は星のや軽井沢のゲストが専用で楽しめる「森のほとり Cafe&Bar 」として営業しています。店名になっているイカルとは鳥の名前。「コーヒー1杯プリーズ♪」と鳴きます。
▲自然に囲まれたバー
涼しい季節は窓も開いていて開放感抜群。冬は池がスケートリンクに変わり、島にあるベンチにも行けるようになります。
▲灯りも最小限。夜は幻想的な雰囲気です
夜は宿泊者専用の予約制ということもあって、混むことはありません。周辺はとても静か、風の音や野生動物の鳴き声など、大自然の息吹がダイレクトに感じられます。ここだけでしか体験できない、圧倒的な非日常を感じられるひと時です。
▲ご当地感のあるドリンクも
季節に合わせたドリンクのほか、信州ならではのリンゴやクラフトジンを使ったカクテル、ソフトドリンクなどを用意。今回は「紫蘇ジン」と「黒文字のジントニック」を選びました。紫蘇ジンは野沢温泉で醸造されているクラフトジンをソーダで割り、爽やかな香りと甘みを楽しめます。香料や薬用としても使われる樹木、黒文字を使ったジントニックもさっぱりして香りも楽しめました。
▲ご当地おつまみ
信州らしいドライサーモンのほか、リンゴのドライフルーツやリンゴ味噌ののったクラッカーなど、ご当地味のおつまみも用意ます。
<イカルカフェ> 営業時間:10時〜16時、GW〜8月末9時30分〜17時 <森のほとり Cafe&Bar> 営業時間:20時〜23時 宿泊者専用 事前予約制:当日20時まで
「ピッキオ」が用意する多彩なネイチャーツアーはぜひチェックしておきたいですね。特に今回参加したナイトツアー「空飛ぶムササビウォッチング」は、いつまでも感動が残る体験です。星のや軽井沢の宿泊者限定「森のほとり Cafe&Bar 」も、唯一無二の非日常感が味わえます。森に囲まれた星野エリアで、特別なひと時をすごしてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:星のや軽井沢 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/>