「GReeeeN」改名の知られざる舞台裏 「リーダーと事務所社長を務める兄の折り合いが悪くなった」【スクープその後】
3月に突然改名を発表した男性ボーカルグループ「GReeeeN(グリーン)」。さる音楽業界関係者によれば、リーダーを務めるHIDEと、その実兄で事務所社長のJINとの折り合いが悪くなったことが原因なのだとか。ところが現在、騒動はどこへやら、ファンたちは生まれ変わった「GRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)」に夢中のようで…。
(以下、「週刊新潮」2024年4月4日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のままです。)
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福島県郡山市にある奥羽大学歯学部の学生たちで結成されたGReeeeNは、2007年にメジャーデビューした4人編成の男性ボーカルグループだ。
「その後、メンバー全員が歯科医師となり、顔と本名を明かさぬまま活動を続けてきました。20年には、NHK紅白歌合戦に特別企画枠で出場を果たしています」(スポーツ紙記者)
そんな彼らがグループ名を「GRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)」に変更し、独立すると発表したのは3月19日のことだった。
「08年放送のドラマ『ROOKIES』(TBS系)で主題歌に採用された『キセキ』など多くのヒット曲を発表してきた人気グループの突然の改名に、音楽業界がザワつきました。かつての能年さんと同じで、事務所ともめてしまったのではないかと」(同)
「リーダー・HIDEと実兄で事務所社長のJINの折り合いが…」
振り返れば16年、能年は独立に際して所属事務所とトラブルになり、芸名をのんに変更した。双方に言い分はあろうが、事務所から本名の“能年玲奈”が使えなくなるほど圧力をかけられた、と主張するのん側に世間は同情を示した。
では、今回のGReeeeNの件はどういうことなのか。さる音楽業界関係者は声を潜めてこう語る。
「リーダーを務めるHIDEさんと、その実兄で事務所社長のJINさんの折り合いが悪くなってしまったのです。JINさんはメジャーデビューの前からプロデューサーとしてグループを引っ張ってきましたが、実質的に作曲を手掛けているのはHIDEさん。長い間、HIDEさんと他のメンバーたちは年長者のJINさんを表向き立ててきましたが、ある時から疎ましく感じ始め、独立を希望するようになったそうです」
弁護士を挟んでの交渉に
一時はレコード会社が両者の仲を取り持とうとしたがまとまらず、途中から弁護士を挟んでの交渉になってしまったという。
「最後はHIDEさんが意固地になり、結果としてグループはGReeeeNの名称を使用できなくなってしまったのだとか」(同)
JINおよび事務所の返答は以下の通りだった。
「詳しい話は、多くの関係者や取引先があることなので、お答えを差し控えさせていただきます」
独立後のメンバーたちがGReeeeNの名称を使用することを禁じたかどうかについては、
「双方とも納得して円満に退所しております。弊社がグループ名の使用を禁止したことはございません」
芸能関係の法務に詳しい河西邦剛弁護士によれば、
「一般的には多くの場合、事務所側がグループ名などのさまざまな知的財産法上の権利を持つ契約になっています。これをメンバーたちとの間で、争うことになるわけです」
そう考えるとやはり、事務所が契約内容を盾にグループ名の使用を禁じた可能性は否定できまい。
二人の父親は「驚いています」
若き日のHIDEとJINは共同作業者としてグループを成功に導いてきた。GReeeeNのサクセスストーリーを題材にした17年公開の劇映画「キセキ−あの日のソビト−」でも、二人の兄弟愛が存分に描かれていたのだが……。
兄弟の父親にこのたびの経緯を電話で尋ねると、
「何も聞いておりません。改名を報道で知って、驚いています」
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6月から改名後初の全国ツアーを開催中の「GRe4N BOYZ」。公式サイトには、「GReeeeN から、GRe4N BOYZへ GRe4N BOYZとして、初の全国ツアー開催決定!」と大きく掲げられている。ファンたちのSNSをのぞいてみると、もはや「GReeeeN」の文字は見当たらず、コンサートへの熱い感想で溢れていた。どうやらグループ名の変更は大した問題ではなかったようだ。
デイリー新潮編集部