『ロンハー』で共演する有吉弘行と藤本敏史

 8月13日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の内容が、物議をかもしている。

 この日は「ロンハー慰安旅行」と題して、ロンドンブーツ1号2号の田村淳、田村亮のほか、有吉弘行、「フジモン」ことFUJIWARAの藤本敏史、アンタッチャブルの山崎弘也による“おじさん5人”が、宮城県を訪れた。

 この企画は、仲よし5人の限りなくオフショットに近い“ユルい”旅を映し出すものだが、とりわけ出力が低かったのが、有吉だったようだ。

「有吉さんは冒頭から『本当の癒やしは休むこと』と、企画を根本から否定するような言葉を発したかと思えば、藤本さんに『今日は、あらぽんはいないの?』と、視聴者にはわからない、ロケバスのなかでの話題の続きを展開。

 また、宮城出身のサンドウィッチマンの2人がおすすめする朝食メニューに『朝から?』と文句をつけるなど、進行を無視し続けるような状態でした。現場での困惑の様子が、テレビを通じて伝わってきました」(テレビウォッチャー)

 その後、有吉は「ロケバスにスマホを忘れた」と言ってフジモンに取りに行かせるなどして、フジモンは終始、“イジられ役”に。

「番組では『GoProルーレット』として、ハンディカメラを手動で回転させ、最終的に目の前で止まった人が、自腹で全額を支払うゲームがおこなわれました。

 もちろん、なんのゲーム性もなく、これは藤本さんに当たるよう仕向けられている番組の“お約束”ネタです。

 最初のゲームでは、山崎さんが藤本さんを当てましたが、次に藤本さんがルーレット役になり、結局は自分が当たるという“自虐”ネタを披露。5人の昼食代約2万6000円、お土産代約7万円の9万円強を、藤本さんが自腹で払っていました」(同前)

 最後の、約7万円のお土産代の“自腹”を決めるゲームでは、回転するカメラは最後に一度、有吉の前で止まったが、結局はフジモンは、自分の前にカメラを戻していた。このシーンについて、放送作家はこう語る。

「あそこで有吉さんに自腹を求めて、最終的に藤本さんが支払うといった、ひと悶着の笑いを作り出すこともできたと思いますが、藤本さんはそうしないで“降参”といった感じでしたね。これが有吉さんへの“忖度”に見えました」

 地上波テレビ番組で11本のMCを務めている有吉と、かたや自身の“当て逃げ事故”で謹慎から復帰したばかりの藤本では、大きな立場の違いは、当然なのかもしれないが……。

 放送後のX上では、この様子を見て「いじめ」を想起させると、批判の声があがっている。

《完全にフジモンいじめで面白くもないし、どうせなら一番稼いでる有吉が払えば良かったのに》

《ただのいじめにしか見えない あそこは有吉かザキヤマだろうに》

《ロンハー酷いなぁ マンネリで面白よりいじめの雰囲気が出過ぎててしんどい》

 前出の放送作家は「有吉さんの最近の“独裁ぶり”は、さすがに目にあまります」として、こう続ける。

「先日、放送された『女性芸能人スポーツテスト』企画でも、有吉さんは熊田曜子さんに『ミスれ、ミスれ』とあおり立て、その態度が批判を集めました。

 このやり取りも番組上の“お約束”とはいえ、いまや自分が泥をかぶらない立場の有吉さんが、ここまで共演者をこき下ろしては、ひどいと批判されても仕方ありません。

 かつて、松本人志さんは一時期“天皇”と呼ばれるほど、芸人界で絶大な影響力を発揮していましたが、『ロンハー』で見せた有吉さんのやりたい放題も、それを感じさせるものがあります」

 もともと毀誉褒貶あった『ロンハー』。時代もそうだが、出演芸人の“立場”が大きく変わったことで、視聴者に妙な“格差”を感じさせてしまっているようだ。