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AMIは決勝でも緊張した様子を見せずに圧巻のパフォーマンスを披露した(C)Getty Images

 初代金メダルの快挙だ。
 
 現地時間8月9日(日本時間10日)、パリ五輪のブレイキン女子決勝がコンコルド広場にて行なわれ、予選ラウンドを1位通過していた2019、22年世界選手権優勝の湯浅亜実(ダンサー名・AMI)は、リトアニアのドミニカ・バネビッチ(同NICKA)と対決。3-0で圧勝を収め、今大会から採用される同競技の初代女王に輝いた。

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 細かいステップやダイナミックなパワームーブ、流れるようなフットワークで観客を魅了し、表彰台の頂点に立った25歳のAMI。決着後のインタビューでは、「本当だったら泣きたいくらいうれしいはずなんですけど、まだちょっとふわふわという感じです」と心境を明かしており、まだ金メダル獲得の実感はなかったようだ。

 この結果を受け、速報を掲載した米紙『USA Today』は、「3ラウンドの戦いが終わると、二人は抱擁を交わし、観客からスタンディングオベーションを受けた」と会場の盛り上がりをレポート。AMIの決勝パフォーマンスに対しては、「パワームーブとトップロックのコンビネーションで観客の喝采を浴びた」と称賛している。

 さらに米放送局『NBC』は、「驚くべきダンスムーブの数々を駆使し、ブレイキン史上初の金メダル争いでリトアニアのNICKAを下した」と報道。「2人のブレイキン・スーパースター」と両者を紹介しつつ、「同競技がかつて見たこともないような大舞台で、AMIの方より優れているブレイカーだと証明した」と報じた。

 なおその他日本勢は、41歳の福島あゆみ(ダンサー名・AYUMI)が準々決勝敗退。オランダのサルジュー(同・INDIA)に1-2で敗れている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]