9日、都内で開いた決算説明会で社内規範を示しながら経営方針について語るサイバーエージェントの藤田社長(撮影:吉川忠行)

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サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長は9日、ミクシィ<2121>やドリコム<3793>など投資先企業の上場にともなう株式売却益約20億円が2006年9月通期業績を大きくけん引したことを受けて「あくまで本業あってこその強み。投資育成事業に一本槍になることはない」と強調し、07年9月期では同事業の利益比率を全体の半分程度に抑える目標を示した。

 06年9月期で、投資育成事業単独の営業利益は前期比2.3倍の32億円で、連結営業利益の74%を占めた。同日、東京都千代田区の丸の内トラストタワーで行った機関投資家向けの決算説明会で話した。

 また、「年功序列は廃止」、「ライブドア事件を忘れるな」など渋谷本社のトイレに掲げてあるという社内規範を投資家に向けて示し、「M&A(企業の合併・買収)よりも自分たちで作って伸ばした方が確実で早いという考え方を持っている」と今後も人材の採用と育成に注力する考えを語った。

 7日に発表した06年9月通期の連結決算で、売上高は前期比38.9%増の601億1500万円。投資事業のほか、「Yahoo! Japan」向けの広告販売や携帯での通販事業、オンラインゲームの課金収入など本業が堅調だったが、増収率は前期61.9%から大きく下げた。

 営業利益は同63.7%増の43億4200万円、経常利益は同37.9%増の37億2200万円と3期連続で増益を達成した。純利益は同72.9%増の43億円だった。

 07年9月期の連結業績予想では、売上高は同24.8%増の750億円、営業利益は同15.2%増の50億円、経常利益は同34.3%増の50億円、純利益は同41.9%減の25億円を見込む。藤田社長は、夏以降続く消費者金融業の広告出稿自粛による広告事業への影響について「悲観的に見ており、さらに悪化する可能性も織り込んでいる」との見方を示した。同社は12月にもブログサービスの月間閲覧件数が10億件に達成する予定。【了】

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