ゾゾッ!超豪邸な義実家で感じた“怪しい気配”の正体。トイレの扉を開けると……
夏といえば背筋がヒヤッとするような怪談やお化け屋敷を楽しむ季節。そんな夏に、お化け屋敷並みに血の気が引く経験をしたのは、今年結婚した都内在住の田中あきほさん(仮名・29歳)。
あきほさんは、付き合っていた彼との子どもができ結婚を決めた、いわゆる“デキ婚”でした。
◆妊娠してから強烈なつわりに苦しむ
彼との結婚を決めた頃、あきほさんはつわりに悩まされていました。
「強烈なつわりでした。毎日が二日酔いのような感じで。頭も痛いし、めまいもすごくて。だから、一日中寝ている日も多かったです」
お互いへの実家挨拶や結婚式は、あきほさんのつわりが落ち着いてから考えようという話になったといいます。
「彼の実家は茨城の海の近くでした。彼のご両親にはテレビ電話で結婚の報告をしたのですが、とても喜んでもらえて安心しましたね。彼に女っ気がまったくないと思っていたようで、私が妊娠したことも喜んでくれていました」
そんなあきほさんのつわりが落ち着いたのは、安定期に入った妊娠6ヶ月の頃。
◆夫の実家は海から近い田舎町
「約束通り、彼の実家へ行くことになって。茨城県の海に近い場所なのですが、私たちには車がないので、電車で4回乗り継ぎをしていくことになったんです。日帰りでは妊婦には負担だからと、1泊させてもらうことにしました」
夫からは海に近い町で過ごした日々のことや、ご両親との思い出エピソードを聞いていたそう。あきほさんも、彼の実家へ訪問することを楽しみにしていたといいます。
「私はずっと都会暮らしで育ってきたので、海沿い暮らしに憧れがあって。彼の話しを聞いて、ご実家への期待が膨らみましたね」
◆外観がシンデレラ城のような実家!
何度も乗り継ぎをして、駅からもタクシーで15分。ようやく着いた夫の実家を見たあきほさんは、その豪邸さに驚いたそう。
「まるでお城でした。表現が大袈裟かもしれませんが、ディズニーランドのシンデレラ城のような感じ。真っ白い外観に、ツンと尖った屋根、アイアンの高い門戸が高級感たっぷりで!」
少し空いた車庫からは、ポルシェが見えたそうです。
「心の中は大興奮でした。それまで話したことがなかったのですが、彼の実家はお金持ちだったのかとびっくりしました」
◆内観も素敵なお城!でも…
扉が開いて、中から素敵な笑顔で出迎えてくれたのが彼のご両親だったそう。
「優しくて上品な感じのご両親が出迎えてくれました。玄関に入ると、吹き抜けになっていて、螺旋階段や大きなシャンデリアがあって。私たちのためにと案内された部屋も広くて素敵で、ちょっと気後れしまうほどでした」
ゲストルームに案内されて荷物を置くと、リビングルームへ。義母がハーブティーの中でもカフェインのないルイボスティーを出してくれます。
「義母の気遣いと、お家の素敵さに気持ちがふわふわとしていました。でも、今振り返ると、なんとなく変な気配がするような感覚がありましたね」
◆変な気配の真実とは
一通り話した後、あきほさんはトイレにいきます。
「トイレの扉を開いたら、サーっと何かが動きました。びっくりして扉を閉めて、また恐る恐る扉を開けると、そこにいたのはゴキブリでした。しかも大きいのと中くらいの2匹ですよ! ほんとに怖くて、こっそり彼を呼んできたんです」
トイレへ呼び出した彼に、トイレにゴキブリがいると話すと、彼の口から衝撃の言葉が告げられます。
「彼は穏やかな顔で『うちの両親、生き物は殺してはいけないと考えているから、たとえ害虫であっても殺められないんだ。ごめんね』と言うんですよ。思考が停止しましたね」
そして、この家に入ってから何か気配がしたのは動く虫だったのだと気がついたそう。
◆コンタクトをはずして過ごすことに
その後も、ゴキブリだけでなく、クモやカメムシなど家の中で見かけては深呼吸して過ごしたというあきほさん。
「怖くて、コンタクトを外して過ごしました。ご両親の前で悲鳴は上げられないので、そこに虫がいても見えないふりをして、深呼吸してなんとか耐えて、時間が過ぎるのを待ちました。今は夫婦だけですが、子どもが産まれてからもしばらくは彼の実家へは行けませんね。害虫駆除してもらわないと。だって害虫ですよ?!」
確かに、お化け屋敷のよりも恐ろしい館なのかもしれませんね。
<取材・文/maki>
あきほさんは、付き合っていた彼との子どもができ結婚を決めた、いわゆる“デキ婚”でした。
◆妊娠してから強烈なつわりに苦しむ
彼との結婚を決めた頃、あきほさんはつわりに悩まされていました。
「強烈なつわりでした。毎日が二日酔いのような感じで。頭も痛いし、めまいもすごくて。だから、一日中寝ている日も多かったです」
「彼の実家は茨城の海の近くでした。彼のご両親にはテレビ電話で結婚の報告をしたのですが、とても喜んでもらえて安心しましたね。彼に女っ気がまったくないと思っていたようで、私が妊娠したことも喜んでくれていました」
そんなあきほさんのつわりが落ち着いたのは、安定期に入った妊娠6ヶ月の頃。
◆夫の実家は海から近い田舎町
「約束通り、彼の実家へ行くことになって。茨城県の海に近い場所なのですが、私たちには車がないので、電車で4回乗り継ぎをしていくことになったんです。日帰りでは妊婦には負担だからと、1泊させてもらうことにしました」
夫からは海に近い町で過ごした日々のことや、ご両親との思い出エピソードを聞いていたそう。あきほさんも、彼の実家へ訪問することを楽しみにしていたといいます。
「私はずっと都会暮らしで育ってきたので、海沿い暮らしに憧れがあって。彼の話しを聞いて、ご実家への期待が膨らみましたね」
◆外観がシンデレラ城のような実家!
何度も乗り継ぎをして、駅からもタクシーで15分。ようやく着いた夫の実家を見たあきほさんは、その豪邸さに驚いたそう。
「まるでお城でした。表現が大袈裟かもしれませんが、ディズニーランドのシンデレラ城のような感じ。真っ白い外観に、ツンと尖った屋根、アイアンの高い門戸が高級感たっぷりで!」
少し空いた車庫からは、ポルシェが見えたそうです。
「心の中は大興奮でした。それまで話したことがなかったのですが、彼の実家はお金持ちだったのかとびっくりしました」
◆内観も素敵なお城!でも…
扉が開いて、中から素敵な笑顔で出迎えてくれたのが彼のご両親だったそう。
「優しくて上品な感じのご両親が出迎えてくれました。玄関に入ると、吹き抜けになっていて、螺旋階段や大きなシャンデリアがあって。私たちのためにと案内された部屋も広くて素敵で、ちょっと気後れしまうほどでした」
ゲストルームに案内されて荷物を置くと、リビングルームへ。義母がハーブティーの中でもカフェインのないルイボスティーを出してくれます。
「義母の気遣いと、お家の素敵さに気持ちがふわふわとしていました。でも、今振り返ると、なんとなく変な気配がするような感覚がありましたね」
◆変な気配の真実とは
一通り話した後、あきほさんはトイレにいきます。
「トイレの扉を開いたら、サーっと何かが動きました。びっくりして扉を閉めて、また恐る恐る扉を開けると、そこにいたのはゴキブリでした。しかも大きいのと中くらいの2匹ですよ! ほんとに怖くて、こっそり彼を呼んできたんです」
トイレへ呼び出した彼に、トイレにゴキブリがいると話すと、彼の口から衝撃の言葉が告げられます。
「彼は穏やかな顔で『うちの両親、生き物は殺してはいけないと考えているから、たとえ害虫であっても殺められないんだ。ごめんね』と言うんですよ。思考が停止しましたね」
そして、この家に入ってから何か気配がしたのは動く虫だったのだと気がついたそう。
◆コンタクトをはずして過ごすことに
その後も、ゴキブリだけでなく、クモやカメムシなど家の中で見かけては深呼吸して過ごしたというあきほさん。
「怖くて、コンタクトを外して過ごしました。ご両親の前で悲鳴は上げられないので、そこに虫がいても見えないふりをして、深呼吸してなんとか耐えて、時間が過ぎるのを待ちました。今は夫婦だけですが、子どもが産まれてからもしばらくは彼の実家へは行けませんね。害虫駆除してもらわないと。だって害虫ですよ?!」
確かに、お化け屋敷のよりも恐ろしい館なのかもしれませんね。
<取材・文/maki>