エアロスミス、ツアー引退を発表…スティーヴン・タイラーの声が治らず
ロックバンド・エアロスミスが3日、ツアーからの引退を発表した。ボーカルのスティーヴン・タイラー(76)の損傷した声帯が治らないため。今後のツアー日程のチケットを購入済みの人たちには、返金が行われる。
エアロスミスは、1970年代のデビュー時から50年にわたり支え続けてくれたファンに感謝。「わたしたちはパフォーマンスをする時、いつだってあなた方を驚かせたいと思っていました。ご存じの通り、スティーヴンの声は他に類を見ない楽器です。彼は声を声帯損傷前の状態に戻すため、何か月も休むことなく取り組んできました。わたしたちは最高の医療チームの助けをもってしても、彼が苦戦しているのを見てきました。悲しいことに、声帯損傷からの完全な回復は不可能であることが明らかになりました。わたしたちはバンドとして、ツアーから引退するという悲痛で難しくも必要な決断を下しました」
エアロスミスは最後のツアー「Peace Out: The Farewell Tour」に出ていたが、昨年9月にスティーヴンが声帯を損傷。その後の日程を延期したが、ステージに戻ることはかなわず、そのままツアー引退という決断となった。
「最後にもう一度わたしたちと旅に出ようと奮起してくれた皆さんには、言葉にできないほど感謝しています。わたしたちの専門スタッフ、素晴らしいチーム、わたしたちの歴史的な旅を可能にしてくれた何千もの人々に感謝します。最後に、地球上で最高のファンであるあなた方へ感謝をささげます。今もこれからも、わたしたちの音楽を大音量でかけ続けてください。夢を見続けて(Dream On)。あなた方がわたしたちの夢を実現させてくれました」(編集部・市川遥)