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何かとネガティブな話題が尽きないパリ五輪の選手村。(C)Getty Images

 アスリートたち安全が懸念される事件が起きた。

 現地時間8月1日、フランス・メディア『Valeurs actuelles』は、目下開催中のパリ五輪の選手村でスロバキアの自転車チームがサイクリング用品を盗まれたと報じた。

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 選手村での窃盗事件は報じられているだけも、今大会3度目の出来事だ。

 去る7月29日にはラグビー7人制男子の日本代表選手が寝室に置いてあった現金3000ユーロ(約50万円に)、大事な結婚指輪やネックレスなどを盗まれる被害が発覚。さらにオーストラリアのフィールドホッケーチームのコーチがクレジットカードを盗まれて不正利用された被害も明らかになっている。

 セキュリティー状況に疑念が渦巻く中で三度、事件は起きた。『Valeurs actuelles』によれば、7月29日(現地時間)の9時から17時の間に、無施錠のロッカーに保管されていたタイヤ10本、スペアパーツ、ディレイラーが数個も盗まれたという。

 被害総額は2300ユーロ(約37万円)にのぼると見られている。いわば“商売道具”を窃盗されたスロバキア自転車チームは所轄の警察署に被害届を提出。事件の捜査を依頼しているが、ロードレースは現地8月3日に男子、4日に女子競技が予定されているため、万全の状態で臨めるかは不透明だ。

 今回のパリ五輪の選手村運営をめぐっては、利用者から設備に対する不満などが噴出。空調設備の不完全さや、食事面の不備などありとあらゆるクレームが各国選手から飛び交っている状況だ。

 そうした運営側の不手際が次々と露出する状況で、相次いでいる窃盗被害。期間中は競技に専念し、神経を研ぎ澄ませる選手やチームスタッフたちにとっては、勘弁してもらいたいと言ったところだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]