今日28日(日)も、広い範囲で強い日差しが照り付けて、猛烈な暑さ。前線の影響を受ける北海道と東北は多くの所で雨が降り、東北では日本海側を中心に更なる大雨の恐れ。

沖縄や九州から関東、北陸 強い日差しで気温上昇 局地的に雷雨

太平洋高気圧が張り出して、沖縄や九州から関東、北陸にかけて、おおむね晴れ。強い日差しが照り付けて、気温がハイペースで上がります。
日中は広く35℃を超えて、うだるような暑さ。今日も熱中症に警戒が必要です。こまめな水分補給、適度な塩分補給を心がけましょう。

なお、熱中症のサインとなるのは、顔がほてる、めまいや立ちくらみがする、軽い頭痛や腹痛、吐き気がする、脚がつりやすくなる、といった症状。放っておくと急速に悪化して、自力で立てなくなったり、意識を失ったりするケースも。少しでも、体調に異変を感じたら、すぐに涼しい所で休憩し、速やかに体温を下げるようにしてください。

気温の上昇や、太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気の影響で、大気の状態は不安定。山沿いや内陸を中心に所々で雨雲や雷雲が湧くでしょう。急に降ってくる強い雨、落雷、突風に、注意が必要です。

熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

前線が停滞 北日本は雨 東北は更なる大雨の恐れ

北日本には前線が停滞します。
北海道は昼前までほぼ全域で雨。札幌を含め、南西部ほど降り方が強いでしょう。午後も雲に覆われたままで、にわか雨の可能性があります。
東北は、太平洋側は所々で雨や雷雨。局地的に激しく降るでしょう。日本海側は雨が降ったりやんだり。午前よりも午後の方が雨の時間が長く、降り方も強まりそうです。

予想される雨の量(多い所)は、28日6時から29日6時までの24時間で、東北日本海側は180ミリ、東北太平洋側は150ミリ。
その後、29日6時から30日6時までの24時間で、東北日本海側は200ミリ、東北太平洋側は150ミリです。

山形県と秋田県を中心に、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や、氾濫した川、増水している川があり、今後の雨により、災害の危険度が更に高まる恐れがあります。
最新の気象情報や、避難に関する情報に留意しつつ、身の安全を第一に考えて慎重な行動を心がけてください。
避難をする際には、周囲の状況を十分に確認し、極力、一人ではなく複数で、長靴ではなくスニーカーなど動きやすい靴で、両手を空けた状態で行動することが大切です。

土砂災害の前兆

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。