「頑張ります〜はい〜」

 2024年7月16日、お笑いタレント・やす子が、『24時間テレビ』(日本テレビ系)のチャリティーランナーを務めることが発表された。

「今年の24時間テレビは総合司会に羽鳥慎一、水卜麻美アナウンサー、くりぃむしちゅー上田晋也を据えて万全の状態です。毎年恒例のチャリティーマラソンについて、今年は『全国の児童養護施設に募金マラソン!』と名づけられ、目的がより限定されました。

 記者会見に出演したやす子は『じつは高校生の頃、児童養護施設にお世話になっていた時期があります』と告白。養護施設への恩返しを掲げて今回の参加を決めたそうです」(芸能記者)

 だが、番組の根幹でもある “募金” に関しては、2023年に盛大な不祥事が発覚している。

「2023年11月、日テレ系列局である日本海テレビ(鳥取県)の男性幹部が、8年間にわたり会社の売上金約1118万円を着服していたとして、懲戒解雇処分を受けたんです。着服金のなかには、『24時間テレビ』で集まった寄付金約264万円も含まれていました。

 毎年募金終了後、寄付金は金融機関に運ぶまで鳥取市の本社内で保管されており、男性幹部は周囲の目を盗んで一部を持ち出し、自分の銀行口座に入れていたといいます。寄付金の着服は論外ですが、寄付金の取り扱いがあまりにずさんだったことも、多くの非難を集めました」(芸能記者)

 チャリティー番組への信頼が崩壊寸前のなか、今年も日テレは放送を決定。「信頼回復」をテーマに、メインパーソナリティーを廃止し、24組の出演者で構成するといった変更がなされた。

 とはいえ、経緯が経緯なだけに、今回のチャリティーマラソンに対しても、当然世間の目は厳しい。やす子の好感度は抜群なだけに、Xでは「タレントを盾にするな」といった声も寄せられている。

《慣例で24時間テレビやることの意味が分からないし、いまだに禊すらできていないテレビ局が、タレントの境遇を利用して視聴者の良心を扇動し財布のひもを緩めさせて、金をせびり取ろうとする行為が気にくわない。》

《ヒトの善意をイベントに使わないでください ヒトの心を弄ばないで イベントにかかる費用を善意の寄付にしてください。そう思いませんか?》

《水卜ちゃんの次はやす子さんの好感度利用か やす子さんは今忙しいくて練習もままならんだろうし体重増えてて膝とか大丈夫なのか》

「つい先日も、水卜アナが『ZIP!』『DayDay.』へ立て続けに出演し、着服金問題について『みなさまからの信頼を裏切ってしまう行為。あらためて心よりお詫び申し上げます』などと謝罪。この異例の対応について、なぜアナウンサーを矢面に立たせるのか、という批判が噴出しました。やす子さんに関しても同様の反応があがっており、番組に対する不信感はふくれあがっています」(同前)

 今回のランナー抜擢にあたり、「全国の児童養護施設の人たちが楽しく明るく思えるようなマラソンになったらと思います」と意気込んでいたやす子。そうした善意を伝える手段として、『24時間テレビ』はまだ機能するのか、大いに疑問が残るところだが……。