YOASOBI

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HYBEとの連携強化

 アメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ」に出演するなど海外でも人気の音楽ユニット・YOASOBIが海外進出に拍車をかけるようだ。その方法というのがBTSやLE SSERAFIM、NewJeansらを擁する韓国の大手芸能事務所HYBE(ハイブ)との連携強化というから驚きだ。

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 K-POPに詳しい音楽ライターがこう明かす。

「YOASOBIは、HYBEが運営するグローバルファンプラットフォームWeverse(ウィバース)に公式コミュニティを6月11日にオープンすることを発表しました。Weverseは昨年6月に累計アプリダウンロード数が1億、7月には月間アクティブユーザー数が1000万を突破するなど世界中のファンが集まっています。そんな舞台でファンとの直接交流のほか、楽曲やトークなどのオンラインライブを行うことで、さらにグローバルなファンを獲得していく狙いがあるようです。YOASOBIは公式Xに『使い方は絶賛考え中ですが、皆さまにとっても楽しい場所にできたらと思っています!』と含みを持たせています」

YOASOBI

 これに加えて、YOASOBIは公式コミュニティオープン直後となる6月15、16日に韓国・仁川のINSPIRE Entertainment Resortで開催される「2024 Weverse Con Festival」に出演する。「出演者のほとんどがHYBE傘下レーベルのK-POP系アーティストですからYOASOBIの出演は異例ともいえます」(前出の音楽ライター)

 YOASOBIは、コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraからなる、“小説を音楽にするユニット”。2019年11月に公開したデビュー曲「夜に駆ける」が国内の各種配信チャートで1位を獲得し、2020年の年間Billboard JAPAN総合ソング・チャートとストリーミング・ソング・チャートでも1位を獲得するなど国内の音楽市場を席巻した。昨年大みそか放送の「第74 回NHK紅白歌合戦」では大ヒット曲「アイドル」を国内テレビ初披露 し、櫻坂46、乃木坂46のほかK-POP系のStray Kids、SEVENTEEN、NiziU、NewJeans、LE SSERAFIMらとのコラボダンスが注目を集めた。

NewJeansをライバル視

「アイドル」はテレビアニメ「推しの子」のオープニング主題歌で昨年4月12日に発売。6月10日付のアメリカ「ビルボード・グローバル・チャート」で日本語楽曲としては初めて1位を獲得するなど世界的なヒットとなった。この勢いに乗って2023年8月には音楽レーベル88rising主催「HEAD IN THE CLOUDS」で初のLAフェス出演を果たし、今年4月にはアメリカ最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に初出演するなど世界で存在感を強めている。

 そのYOASOBIがどこでK-POPと繋がったのか。スポーツ紙芸能デスクがこう指摘する。

「2023年1月2日にNewJeansが新シングルアルバム『OMG』を発表するとAyaseは翌日、Xに『新年早々New Jeansの新譜にやられたなこれ。良すぎて悔しくなった。今年は明確に明瞭に、勝ちにいく』と書き込んだところ162万件も表示される反響を呼びました。ボカロPのAyaseがK-POPのNewJeansをライバル視していることに驚きが広がったのです」

 ファンにとっては意外な組み合わせだっただろうが、実はしっかりとした伏線がある。

「YOASOBIでAyaseとタッグを組んでいるikuraこと幾田りらは、2021年にHYBEレーベル所属の5人組ボーイズグループ・TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)が発表した日本1stEP収録曲『0X1=LOVESONG(I Know I Love You)』にフィーチャリング参加しています。この縁で幾田は、今年4月27日にNHK総合で放送された『Venue101 Presents TOMORROW X TOGETHER One Dream LIVE』のナレーションを務めました。

 Ayaseも昨年9月に放送された『NHK MUSIC EXPO2023』でNewJeansと共演し『ヤバいですねぇ。ただのオタクですから。ホントに好きです』と大喜びしていました。NewJeansが今年6月に開催する東京ドーム公演にもYOASOBIがゲスト参加します。このようにYOASOBIとHYBE傘下アーティストは互いの影響力を使って連携しそれぞれ韓国進出、日本進出を後押ししているのです」(前出の音楽ライター)

 YOASOBIが今年6月の「Weverse Con Festival」に出演することについては“リベンジ”との見方もある。

“リベンジ”出演

「YOASOBIは昨年12月に韓国の高麗大学タイガードームで公演を行いましたが、もともとは体育館なので音響が悪かったうえ、キャンパス内の一番奥にあって交通も最悪なので一部ファンから不満が漏れていました。一方、昨年3月にオープンしたINSPIRE Entertainment Resortは仁川国際空港からタクシーで10分と交通至便で、1万5000席の多目的ホールのステージ環境は良好です。ソウルはアイドルがコンサートを行う施設が日本より少ないためYOASOBIは前回仕方なくタイガードームを選んだのかもしれませんが、今回は韓国のファンを十分満足させられるでしょう」(同)

 このようにYOASOBIが海外で活躍する機会は着実に増えている。ただ懸念材料もあるという。

「世界最大の音楽配信サイトSpotifyで調べるとYOASOBIの月間リスナーは約840万人と世界的にみるとまだまだこれからです。幾田がフィーチャリング参加したTOMORROW X TOGETHERは991万人、NewJeansに至っては1630万人とほぼ倍です。WeverseやWeverse Conへの参加は人気が世界に広がっているK-POPの勢いに乗ってさらにストリーミング回数を増やしていきたいという計算が見え隠れしますね」(同)

 10月に京セラドーム大阪、11月に東京ドーム公演を控えるYOASOBIは最近、ロバート・デ・ニーロ、ウィル・スミス、アル・パチーノ、大谷翔平、西島秀俊らを顧客に持つ米大手エージェンシー「CAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)」とエージェント契約を結んだことでも話題となった。アメリカ、韓国、両ルートを通じて世界進出を急ぐYOASOBI。来年夏ごろに活動を再開するBTSとのコラボまで視野に入っているかもしれない。

デイリー新潮編集部