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 将棋の第37期竜王戦ランキング戦6組決勝は21日、大阪市の関西将棋会館で指され、藤本渚五段(18)がプロ棋士養成機関の奨励会員で高校生の山下数毅三段(15)を破り、優勝した。藤本は藤井聡太竜王(21)=王将含む全8冠=への挑戦者を決める決勝トーナメントに進出する。「本戦に進むのは初めて。挑んでいく気持ちで、目の前の一勝を目指したい」と意気込んだ。

 竜王戦の予選に当たるランキング戦の初制覇を目指す現役最年少棋士・藤本と、勝てばプロ入り資格獲得が確定的となる山下三段による一戦。若い才能同士のぶつかり合いとなったが、藤本が終盤で一気に寄せて勝利した。「注目の対局で結果が出せてうれしい」と話した。

 山下とは1年ほど前から練習対局をしていた仲だが、4月末頃に「ランキング戦の決勝で当たるかも知れないから、一旦練習対局をするのはやめました」と笑う。「これまで何十局と指してきた相手で、終盤力が鋭い印象です」と語った。

 決勝トーナメント入りを果たし、次なる目標はタイトル初挑戦。昨年度の竜王戦は5組から勝ち上がった伊藤匠七段(21)が挑戦権を手にしている。“下剋上”を期待される藤本だが「あれは伊藤さんだからできたのかな。自分にはまだ難しいと思いますけど、自分ができる精一杯を出し切りたい」と力を込める。

 その先に待ち構える藤井のことを「圧倒的な存在」とたたえる。「タイトル挑戦はまだまだだと思いますが、もしするなら間違いなく待ち構えている人。そこで指すことを目標に頑張りたい」と目を輝かせた。