現在テレビ朝日系で放送中の『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』(毎週水曜24:15〜※一部地域除く)は、手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化するシン・時代劇ドラマ。幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を、本格的な殺陣や流麗な剣舞も取り入れながら美しく描いている。1日放送の第2話は、試験の末、壬生浪士組への入隊を許可された鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)が、山南敬助(永田崇人)が隊長を務める“山南隊”に振り分けられ……というストーリー。

マイナビニュースでは、キャストの素顔に迫るインタビュー連載をスタート。第1回は、鎌切大作を演じる前田拳太郎が登場。“期待の大型新人”として壬生浪士組に迎え入れられ、優しい笑顔と陰をあわせ持つ正体不明の謎の剣士・大作の“推しポイント”とは。『君ゆき』キャストのエピソードや、W主演を務める奥へのメッセージも聞いた。

前田拳太郎 『君ゆき』メンバーからのニックネームは「ケンちゃん」 撮影:樋川智昭


○演じる役の推しポイント

大作は秘密を抱えた剣士。謎に満ちたミステリアスなところが皆さんの興味を引くんじゃないかなと。優しい一面と、飄々としたキャラクターのギャップにも注目していただきたいです。

○「新選組新人隊士 桜組」(前田拳太郎・奥智哉・羽谷勝太・杢代和人)の強み・魅力

19歳が二人いて、現場でも「一年生チーム」と呼ばれているので、フレッシュさでは一番なのかなと思います。



○『君ゆき』の「●●隊長」宣言

出演者を決めるオーディションの中で腕相撲をやっていて、(羽谷)勝太が1位だったんです。そんな勝太と二人で腕相撲をやってみたら、左手は負けちゃったんですけど、右手は僕が勝ちました。ただ、そのときは審判もいなかったので、改めて正式に勝太を倒して、僕が「腕相撲隊長」になります! 僕は見ての通り細腕なのですが、昔から腕相撲は負けたことがありません。実はコツというか、トレーニングの仕方が重要で。親が腕相撲が大好きだったので、小さい頃からやらされていて、年末年始は幼なじみの家族も集まってよく大会を開いていました。

○『君ゆき』キャストの面白エピソード

共演者は面白い人ばかり。おっくん(奥)と(藤岡)真威人は、ちょっと天然さんな部分があって、天然な発言や行動って出そうと思って出せるものではないので、すごいなと感心しながらツッコんでいます。さらに狙ってボケてくるメンバーもいるので、ツッコミが追いつきません。いろいろな方向からのボケをさばいていますが、やっぱり、おっくんにツッコむことが一番多いですね。(永田)崇人さんはボケもツッコミもグイグイで、杢代はめちゃくちゃツッコむ「ツッコミ隊長」。ツッコミを杢代に任せる日もあります。

○『君ゆき』キャストのかっこいいエピソード

勝太は、自分でダンスが苦手だと言っていたのですが、振り入れの日には完全に覚えた状態で来ていたんです。皆から見えるところだけじゃなくて、誰も見ていないところでも、ダンスをめちゃくちゃ練習していたり、台本を読み込んでいたり、なんでも一生懸命に頑張っている姿をちょくちょく見るので、陰で努力をしているタイプなんだな、かっこいいなと思っています。……あまり褒めたくないのですが、たまには褒めておこうかなと!(笑)

「カメラに向かってファンサービスポーズ」をリクエスト


○『君ゆき』に活きている経験

もちろんすべてのお仕事が今につながっていますが、『仮面ライダーリバイス』(21年〜22年/テレビ朝日)と『君ゆき』は、アクションが多かったり、東映さんでの撮影だったり、顔なじみのメンバーがいたりと環境が近いので、一番経験が活きていると感じます。『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(23年、フジテレビ)、『わたしのお嫁くん』(23年、フジテレビ)、『トクメイ! 警視庁特別会計係』(23年、カンテレ・フジテレビ)では、大御所俳優さんたちとご一緒させていただいたり、僕が最年少だったりして、皆さんに助けてもらいながら、自由にのびのびやらせていただきました。今作で改めて主演として立たせていただくと、先輩たちのすごさを改めて実感します。『リバイス』のときは自分のことで精いっぱいだったのですが、『君には届かない。』(23年、TBS)での主演も経て、少しずつ周りを見られるようになってきたかなと思います。

○W主演・奥智哉へのメッセージ

主演というプレッシャーがある中で、W主演の相手がおっくんだからこそ頑張れている部分もあります。おっくんの頑張っている姿に、僕ももっと頑張らないとって、背中を押されるというか。頼りになる相棒・おっくんがいて良かったと感謝しています。















(C)テレビ朝日

■前田拳太郎

1999年9月6日生まれ、埼玉県出身。劇団EXILEのメンバー。2021年、俳優デビュー。同年9月から放送された特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)で主人公の五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ役を演じ注目を集める。近年の出演作にドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』、『わたしのお嫁くん』、『君には届かない。』、『トクメイ! 警視庁特別会計係』など。2024年6月8日、東京・シアター1010で上演される朗読劇『恋空』に出演する。

■『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』第2話あらすじ

試験の末、壬生浪士組への入隊を許可された鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)。翌朝、局長・近藤勇(高野洸)、副長・土方歳三(阪本奨悟)、沖田総司(藤岡真威人)、原田左之助(柊太朗)、斎藤一(庄司浩平)ら主要メンバーに加え、めったに姿を見せない頭取・芹沢鴨(三浦涼介)までもがズラリそろう中、新人隊士たちの組分けが発表となった。二人が振り分けられたのは、山南敬助(永田崇人)が隊長を務める、問題児ばかりを集めた“山南隊”で、二人よりもひと足早く壬生浪士組に加わっていた新人隊士・南無之介(羽谷勝太)も一緒だった。ところが入隊以来、やることといえば走り込みなどの基礎訓練のほか、夕飯準備や町の見回り、ゴミ拾いといった雑用ばかり。壬生浪士組で剣の腕を磨いて一刻も早く父・七也(戸次重幸)の仇を討ちたいと考えていた丘十郎は、焦りを覚える。そんなある日、丘十郎は父を斬り殺した長州藩士・庄内玄悟(上野凱)の姿を町で見かける。復讐を果たそうと斬りかかるが、圧倒的な力の差であっという間に追い詰められてしまう。絶体絶命の瞬間、丘十郎の前に現れたのは、謎の男で……!?