XFN-ASIAによると、中国人民銀行(中央銀行)の呉暁霊・副総裁は24日、北京で開催された会議で、「為替制度の改革は、我々自身が主導権を握り、(急激な相場変動を避け)制御可能なゆっくりとしたペースで行う。また、為替管理の自由化を図る」と述べた。中国は昨年7月、人民元の相場をドルに対し、事実上の固定相場としていたドルペッグ制を廃止し、ドルやそれ以外の主要通貨の動きを参考にしながら、中銀が毎日発表する人民元相場の基準値から上下0.3%の範囲内で変動させる管理変動相場制に移行している。しかし、米国など貿易相手国からは、制度改革後も急速に拡大する経済力に比べ、人民元相場の上昇ペースが遅れているとする批判の声が強い。【了】

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