バイエルン幹部はトゥヘル監督の即時解任を否定 「今取り組むテーマではない」
バイエルン・ミュンヘンは18日(現地時間)、ブンデスリーガ第22節で日本代表FW浅野拓磨が所属するボーフムと対戦し、2-3で敗れた。前節レヴァークーゼン戦(0-3)、15日のラツィオとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ(0-1)に続く公式戦3連敗となり、トーマス・トゥヘル監督の進退問題に現地メディアの注目が集まっている。
バイエルンにとって公式戦3連敗は、ジョゼップ・グアルディオラ前監督(現マンチェスター・シティ)が指揮を執っていた2014-15シーズン以来の屈辱。そのシーズンも今季同様に怪我人が続出する中で苦しい戦いを強いられたが、ブンデスリーガ優勝だけは達成した。しかし、今季は既にブンデスリーガでは首位レヴァークーゼンと勝ち点差8、DFBポカールは2回戦敗退、さらに前述の通りチャンピオンズリーグでもラツィオに敗れた。2011-12シーズン以来の無冠が現実味を帯びつつある。
同クラブのヤン・クリスティアン・ドレーセンCEOは、現地メディアの取材に応じ、トゥヘル監督の進退について問われると、「その質問は私を不快にさせる。私は、監督について明言すべき言葉を持っていない。そのことは我々が今取り組むテーマではない」とコメント。さらに、来週のブンデスリーガ第23節ライプツィヒ戦でもトゥヘル監督が指揮を執るのかと尋ねられた際には「もちろん」と短く答え、指揮官の即時解任の可能性を否定した。
もうしばらく状況を見守るというのがフロント陣の意向であり、トゥヘル監督にとっては立て直しのチャンスを得られたわけだが、同監督の進退問題は連敗を止めない限り収まりそうにない。24日のライプツィヒ戦がこの問題の山場となるかもしれない。