巨人の本拠地・東京ドーム

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プロ野球巨人の外野手レギュラー争いが熾烈な様相を呈している。巨人は2024年1月22日にルーグネット・オドーア外野手(29)の獲得を発表した。大リーグ通算178本塁打の大物助っ人の加入で外野のレギュラー争いが激化。就任1年目の阿部慎之助監督(44)はどのような起用を見せるのか。J-CASTニュースは、巨人の元コーチである橋上秀樹氏(58)に分析してもらった。

スポーツ紙の報道によると、新外国人選手のオドーアは大リーグ時代、内野手登録でセカンドを守っていたが、巨人ではライトで起用される見込みだ。残るセンター、レフトのポジションを丸佳浩(34)、長野久義(39)、梶谷隆幸(35)らベテラン勢と、秋広優人(21)、岡田悠希(24)、萩尾匡也(23)らで争う。

丸と梶谷は「かなり厳しい」

外野のレギュラー争いに関して橋上氏は「ベテランと言われる丸選手と梶谷選手の処遇ですが、正直に言ってかなり厳しいと思います。彼ら2人は置かれている立場を考えると、後がないことは分かっているでしょう。一生懸命に頑張ったとしてもレギュラーの座を獲得できるかといえば厳しいと思います」と分析した。

そして「今季は新しい監督が指揮を執る」とし、「新しい監督というのは新しい選手を発掘したいもの。岡田選手や萩尾選手らに関しては、阿部監督が2軍監督時代に評価していた選手なので1軍で試したいという思いがあるはず。そこに秋広選手らの外野の可能性を考え、2〜3年後のことを考えると丸選手、梶谷選手を控えに回して若手を起用することもあると思います」との見解を示した。

橋上氏は2月1日から始まる春季キャンプのメンバー振り分けが、首脳陣の期待度の表れだと指摘する。外野の1軍キャンプメンバーは、長野、丸、萩尾、岡田、佐々木俊輔(24)、松原聖弥(29)らが名を連ね、梶谷、重信慎之介(30)、オコエ瑠偉(26)らは2軍でスタートする。

橋上氏は「まず1軍のキャンプメンバーを試してみて、1軍に漏れたメンバーが次に試される」とし、「フレッシュなメンバーで一新とまではいかなくても、メンバー的に新鮮さを出したいということもあるでしょう。阿部監督自身が2軍で見てきたメンバーの中から新鮮さを出すことを考えると、岡田選手が起用したい選手の筆頭かもしれません」とした。

さらに「岡田選手は昨シーズン、今季期待させるような片りんを見せました。試してみたい選手だと思います。シャープなバッティングをする選手で、実戦的で数字が残るバッターだと感じました。東京ドームがメインのチームなのでホームランもそこそこ出ると思います。物怖じしないタイプらしいので期待できる。岡田選手以外にも今季は今まで出そうで出てこなかった若い芽が一気に出てきそうです」との見解を示した。